刑務所に移送されて1年目は、イジメはありましたが、慣れるのに必死で色々と考える暇は、あまりなかったです。
だけど刑務所生活2年目になると進級してトイレが外にある鍵の無い雑居部屋(開放寮)に移ることができ酷いイジメに遭う事もなく穏やかになりました。
嫌がらせをずっとしてきたYさんもついに出所しました。
しかし、ゆっくり考える時期ができたからか、今度は犯した罪についてや今後の事について深く考えるようになりました。
考えれば考えるほど不安感や苦しさが強くなっていきました。
もう、出所しても逮捕前のような元の生活には戻れないと思いました。
周りの受刑者は、出所するのを楽しみにしているのに私は出所するのがとても怖くなりました。
「本当に社会復帰ができるのか」「私が犯した罪を知ったら嫌われるだろう」
「もう普通の人と同じ様に生活ができない」「私が帰ってくると迷惑ではないだろうか」など色んな不安が押し寄せてきました。
不安が強くなり自律神経がおかしくなったのか、吐き気でご飯が急に食べられなくなりました。
また、吐き気が強い日は眠れません。
ご飯を食べないといけないのですが、食事の時間になると一口食べるのも苦しくなります。
先生には、食べてない事をかなり怒られました。
楽しみだったパンの日も、食べたいのに食べられないという現象が起きました。
祝日に出されたお菓子ですら一口しか食べられません。
※同室の人には、勿体ないと言われました。
多くの受刑者が楽しみにしている食事の時間が苦痛になってしまいました。
体重も減ってしまい、吐き気だけでも何とかしたいと思い「医務願箋」を出しました。
そして後日、ようやく医務で診て貰えるようになり「無理やりでも食べて」と言われました。
結果、吐き気止めではなく胃薬が処方されました。
それからは、無理にでも食べなきゃと思い「麦飯少し」と「おかず少し」・「パン半分」と「おかず少し」は食べるように頑張ったと思います。
濃い味付けのおかずは一切食べられませんでした。
でも、頑張った甲斐もあり少しずつ元のように食べられるようになりました。
結局、逮捕されてから刑務所出所まで、体調が良くなったり悪くなったりの繰り返しでした。
長い事、閉鎖された世界にいたので出所した今も怖い気持ちがありますが、自分に出来る事を少しずつしていこうと思います。
待ち人様もブログを見て下さっている皆様も体調にはお気をつけて下さいませ。
おやすみなさい。