実刑判決となっても14日間は、控訴や上告が可能です。
なので判決が確定するのは、14日後です。
つまり確定する14日間は、未決囚の時と同じ生活です。
そして、アカオチと呼ばれるのですが刑が確定して受刑者になってからも直ぐに女子刑務所には移送されません。
拘置所で刑務作業をしながら女子刑務所へ移送されるのを待ちます。
迎えたアカオチの日、未決囚の時にお世話になった雑居房から確定房へ移される事になりました。
荷物を持ちサンダルを履いて拘置所へ移送された日に新入検査をした建物へ連れて行かれました。
到着すると荷物をゴザの上に置き狭い部屋に入るよう言われます。
刑務所用語で「びっくり箱」と呼ばれる場所です。
受刑者同士が私語をしないように作られた箱のような部屋です。
足元は見えるようになっておりそこで身体検査の順番が来るのを待ちました。
順番が来ると着ている衣服や下着を全て脱ぎ身体検査を受けます。
身体検査が終わると支給された受刑者用の舎房着に着替えました。
身に付けている私服と下着はナイロン袋に入れ領地となりました。
舎房着に着替えると刑務官から
・新しい称呼番号
・氏名
・罪名
・出所予定日
を伝えられます。
この流れが終わると確定房へ連れて行かれました。
確定房の中には、私と同じように女子刑務所への移送待ちをしている女性が10人近くいました。
私が刑務所に入るのが初めてだと言うと覚せい剤で5回懲役を経験している人が、
移送される曜日によって入る女子刑務所が決まっている事を教えてくれました。
女子刑務所は、男性が入る刑務所のように罪名や刑期によって分けられていません。
なので入る刑務所は限られてくるようです。
一緒の確定房にいた人は、全員罪名がバラバラで中には意外な詐欺を専業にしていた人もいました。