カンガル駅とバルクル・カプルジャ | アーディで行こう

アーディで行こう

「普通」を意味する便利な言葉、「アーディ」 地元の足として、とことこ走るバスなんかを「アーディ バス」、エジプトではエアコンなし列車を「アーディ」 そんな方法での旅を紹介しましょう。
え、そんなの自分には無理だって? 大丈夫。「アーディ、アーディ」

アーディで行こう
アーディで行こうアーディで行こう$アーディで行こう-カンガルの中心部に停まるディヴリイ行きドルムシュアーディで行こうカンガル駅に下車
スィワスを出てちょいとした山越えをしたらカンガル。定刻より2時間くらいの遅れですから、わりと早い方ではないでしょうか。クシェトとヤタクの専務車掌に見送られて降車。ホームはないので、線路にそのまま降ります。駅に居着いているのでしょうか、カンガル犬もお出迎え。ただ、この犬、鋭い突起のついた首輪をしていて、こっちにじゃれるたびにそれがズボン越しに脚に当たって痛い!

蒸気機関車時代の給水塔が立つ駅構内を歩いて、端にある踏切でタクシーが通りかかるのを待ちます。この踏切は町から2kmほど離れた、人家もまばらなところですが、町に向かった車から聞いたのでしょう。30分ほどでタクシーが現れ、カンガル温泉へ。
ただ、このタクシーが40TLなどとふっかけるので、ちょっともめましたが。結局30TL払ってお引き取り願いました。

カンガル温泉バルクル・カプルジャ
魚がついばむバルクル・カプルジャは湯治客専用のため、夏期以外は一般客を受け入れないんだそうですが、せっかく遠くから来たんだからということで特別に入れてもらいました(5TL)。旅人を大事にするイスラームが感じられます。14時からの昼の部OKということで、それまでレストランで昼食をし、16時前にはタクシーを呼んでもらって(こっちはちゃんと20TL)カンガルの中心部にあるジャーミィ近くの雑貨店前からÖzlem Divriğiのスィワス発ディヴリィ行きドルムシュに乗ることができました。なお、スィワス~ディヴリィ間には他にDivriği Birlikのドルムシュも走っていますが、こちらはカンガル市街には入りません。

カンガル温泉で湯治していたのはポーランド人など国籍もバラバラの3人でしたが(男湯)、戦場でやけどしたイラク兵とはひさしぶりにアラビア語でしゃべりまくりました。彼もこんなにしゃべったのは他のアラビーが帰って以来1週間ぶりとのことで、男性でもおしゃべりが一番の娯楽ともいえるアラブ人にとって、それはそれは大変だったことでしょう。彼らによると、プールには2種類の魚がいて、片方がついばみ、片方がなめることで効果があるんだそうです。私もわざわざこのために持ってきた海パンで入浴しました。最初は足の裏ばかりなめていましたが、そのうち全身をついばんできました。魚は3cmから大きくても7~8cmくらいなので、くすぐったくはないです。
バルクル・カプルジャの公式HPはこちら