シリア国鉄で破壊工作によると見られる脱線事故が発生 | アーディで行こう

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「普通」を意味する便利な言葉、「アーディ」 地元の足として、とことこ走るバスなんかを「アーディ バス」、エジプトではエアコンなし列車を「アーディ」 そんな方法での旅を紹介しましょう。
え、そんなの自分には無理だって? 大丈夫。「アーディ、アーディ」

中国で悲惨な鉄道事故が発生しましたが、いまだ動乱の行方がわからないシリアで、昨日7月23日早朝、破壊工作によるものとみられる国鉄列車の脱線事故が起きました。
ソースはこちらアルジャジーラ・イングリッシュのHP

現場はシリア中央部の交通の要衝、ホムス郊外で、映像からは機関車は完全に路盤の外まで飛ばされ黒こげに、2等車を中心とした客車も大半は路盤を外れぐにゃぐにゃに、一部は横向きになっています。インタビューの情報と総合すると、アレッポを朝3:50に出たダマスカス行き急行170列車と推測されます。この列車のホムス発着時刻は時刻表によると6:30です。アルジャジーラのアラビア語版によるとホムス北西とのこと、またニュース映像の遠景にハイウェイの跨線橋が映っていましたので、ホムスのプルマン・バスターミナルに近いところと推測されます。

映像にはボルトと締結金具が外されたレールが映っており、鉄道当局も意図的な破壊活動と判断しているもようです。

$アーディで行こう-ホムス西郊外の村$アーディで行こう-ホムス北郊外シリア中央部のホムスは今回の反政府行動の中心地の一つとなっています。私もホムスに若いシャバーブの友人がいますが、このご時世に海外からのメールも電話も迷惑だろう(盗聴されているから)と思い、連絡をとっていません。

右の写真は、ホムス郊外に点在する村の雑貨屋に商品を運んで歩く彼の仕事に丸一日同行させてもらったとき、山上の田舎村からの光景。


右2枚目は、その仕事のあと、ホムス北郊外の鉄道線路沿いに行ってもらい、撮影したもの。今回の事件現場と1km程度しか離れていません。実はこのときは、列車の写真を撮るのが目的でしたが、この近くに軍事施設があり、列車が来るまでうろうろしているのは危険なので、残念ながら引き上げました。5月上旬のこの付近は、まさに麦秋でした。この写真の左側に線路があります。

下の写真は、そのあと移動した場所で。遠景はホムス西側の工場群です。
$アーディで行こう-ホムスの郊外で