シリアのエントリーカード | アーディで行こう

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「普通」を意味する便利な言葉、「アーディ」 地元の足として、とことこ走るバスなんかを「アーディ バス」、エジプトではエアコンなし列車を「アーディ」 そんな方法での旅を紹介しましょう。
え、そんなの自分には無理だって? 大丈夫。「アーディ、アーディ」

$アーディで行こう-シリア入国カードシリアのエントリーカードيطاقة دخول
シリア入国の際には、入国カードを記入し、審査場窓口に出す必要があります。
このカードは、国境によってヨルダンは青などと用紙の色が使い分けられているものの、記載内容は同じ。右の画像をクリックすると、拡大表示されます。
国際セルビスによっては、国境に向かう車内で運転手が用紙を配る場合もあります(その方が手続き時間が短縮できるから)。審査場でも貰えるのですが、日本のように記入台があるでもなく、そこに用紙がきちんと備えられているわけでもありません。まずは、外国人窓口に行き、手続き待ちの列を無視して前に進み、中にいる係員から用紙をもらいましょう。エントリーカードのアラビア語は上の小見出しにあるビターカッドホールといいますが、紙を意味するورقةワラカでも通じます。「エントリーカードをちょうだい」は
أعطنيアーティニー=私にください を使って、
أعطني يطاقة دخول
アーティニー ビターカッドホール
です。ドホールのホはノドを鳴らしてかすれ声で発音するKhですので、日本語の「ホ」では通じないこともあります。

エントリーカードの記載内容は画像を見ていただくとして、英後・フランス語も併記されているので問題ないでしょう。珍しい項目としては3列目、4列目にある父親・母親の名前の記載項目があります。アラブ圏では父母の名前が正式な氏名の一部になるからです。例えば◯◯・ビン・~~という名前の人がいたら、それは~~の息子の◯◯ということです。

あと、中ほどに交通手段を記載するMeans of transportという欄がありますが、セルビスを使っている場合、ここでナンバープレートを書けとか、教えろといわれることがあります(2005年頃ほぼ毎回でしたが、最近は聞かない場合が増えています)ので、セルビスだらけになる駐車場で自分の乗ってきた車を見つけるためにも、ナンバーは控えておいた方がいいでしょう。

2006年頃までのエントリーカードには、ビザ申請書と同じく占領されたパレスチナ(イスラエルのこと)入国履歴を問う項目がありましたが、いつのまにか無くなりました。

エントリーカードは2枚書きます。1枚はパスポートとともに返ってきますが、出国の際に必要ですので、しまっておきましょう。裏面には「なにか困ったことがあったら電話するよう」内務省の24時間対応電話番号が掲載されています。シリア内務省は絶大な権力を持っているので、「なにか困った時には」電話した方がいいでしょう。悪いようにはされません。