せっかく日本からワディ・ラムくんだりまでに来る旅行者に、ぜったいに体験してほしいことがあります。それは、沙漠に点在するデザート・キャンプでの宿泊。あまり日本では紹介されていないので、写真を中心にどんな雰囲気なのか、ご紹介しましょう。
ワディ・ラムのキャンプには大規模なところと小規模なところがある
ワディ・ラムのキャンプには、宿泊する居室がテントっていうだけで、レストランもあればバーもある、シャワーだって冬でも温水という、限りなくホテルに近い設備を持つ大規模なキャンプがあります。こういったところは、ツアー客が入れるようにバス道路近くに点在し、もちろん電気も引かれています。
代表的なところは、ベイト・アリー・デザート・キャンプ。ヨーロッパ人の奥さんが切り盛りしていて、世界の果てまで行っても、寝るところと食べるものはヨーロッパスタンダードを守りたいといった人にウケています。バス道路とは小山で仕切られていて、夜はその小山に登る道がライトアップされます。ラムの入口とはいえど、小山の上からは、右の写真のような風景。
ラムの北側一帯で写真撮影するために、立地のいいここに飛び込みで泊らせてもらいましたが、バーではビールやカクテルも出すし、朝食会場もおしゃれで、リゾートホテル感さえ漂っています。最近ここの宿泊指定となっている日本発ツアーがぼちぼち出始めたなあと、以前はアドレスが頻繁に変わっていたHPを探してあらためて見ると、なんとプールまで造っちゃったみたいです。さすがヨーロッパ人。ここのプールなら、ペトラより使いではあるでしょう。水の確保が大変そうだけど。
中庭がキャンプサイトになっていて、2つのパイプベッドがある、小さな三角テントに泊まりました。私は飛び込みで、観光客ではないが外国人だし、足(車)もなけりゃ泊る安宿もないんじゃね...といってほとんどベッド代だけ、奥さんが笑ってじゃあ一応貰うだけ貰っておこうかというくらいの値段で泊らせてもらいましたが、2005年当時で、1泊25JD以上と奥さんが言っていましたっけ。今ならたぶん2倍近いと思います。
大規模キャンプはディースイ村の南側にも固まっています。ここもディースィ村で日が暮れた時に、メインストリートで夜の散歩を楽しんでいる村人に、どっか5JDくらいで泊らせてくれるところはないか?と、しゃべりまくっていたら、たまたま買い出しに出てきていたオーナーから、声がかかりました。ちなみにこのディースィ村には3軒の雑貨店の他、安食堂が1軒あって重宝していました。
キャンプは道路から2kmほど入っており、電気が来ていないので自家発電装置が夜中じゅう回っており、ライトアップされた広場でツアー客が踊ったりして楽しんでいました。オーナーからは、あんたもなんか飲めよと誘われましたが、さすがに5JDで商売用の缶入りコーラ類、ましてやビールに手を出すことはできず.... まかないのシャイなら、喜んでいただいたところです。そっちの方がおいしいし。
キャンプ名ですが、はっきりオーナーに聞かなかったので断言できませんが、設備と雰囲気から判断するとPALM Campだと思います。ディースィの代表的なキャンプですね。
2度とも、日没後に行ってシャワー浴びて寝かせてもらっただけなので、ちゃんとした写真をとっていないのですが、たまたま別の写真に写り込んでいましたので、外観はこんな感じということで載せておきます。ここはベイト・アリ・デザート・キャンプから東に2kmほど、JABAL RUM CAMPです。ここも、いつも観光客を連れてきたジェットバスが停まっていますね。
次回はいよいよ小規模キャンプをご紹介します。