ワディ・ラム・アクセス タクシー | アーディで行こう

アーディで行こう

「普通」を意味する便利な言葉、「アーディ」 地元の足として、とことこ走るバスなんかを「アーディ バス」、エジプトではエアコンなし列車を「アーディ」 そんな方法での旅を紹介しましょう。
え、そんなの自分には無理だって? 大丈夫。「アーディ、アーディ」

(3)タクシー
観光客にとってもっとも便利なのがタクシー。港町アカバでは便利な市民の足になっていますし、ワディ・ムーサにもタクシーは掃いて捨てるほどいますから、予約する必要もなく、ペトラ遺跡から出てきてその場でタクシーを捕まえてラムに向かうことだってできます。

1 アカバのタクシー
アカバのタクシーは、2006年にいったんメーターが導入されたものの、地元民の相場よりメーターの方が高くなるという「逆転現象」が頻発したためか、その後ほとんど使われなくなってしまい、今ではただの飾りになっています。街乗りの相場は短距離だと0.5JD、ちょっと遠いと1JDです。その境界は近年の燃料費高騰で変わりましたが、今でも例えばビジターセンター~ジェットバス・オフィス程度なら0.5JDで十分です。街乗りの際は事前に交渉することなく、降りる際に乗客が考えて運賃を出す、というエジプト式なので、定価というものに慣れた日本人にはちょっと面倒かもしれません。一般的に旅行者が行くところなら、市街地を出なければ0.5JDで済むと思います。ショッピングセンターのセーフウェイまで行ったら、1JDかな。
また、これはアンマンでもいえることですが、高級ホテル前にはカモを狙って張っている運転手がいます。アカバだと2007年完成のインター・コンチネンタル・ホテル前とか、今年できたケンピンスキー・ホテル前とかにいます。この車に乗ると、とってもお高い運賃を払い、しかも不愉快になることこの上ないので、自虐的な方にはお勧めです。

アカバからワディ・ラム
アカバのタクシーは、ラムやペトラといった長距離をよくこなしているので、どの車でも引き受けてくれます。ヨルダンのタクシーは市内以外は全て交渉制。事前にしっかりと交渉しましょう。ここで注意したいのは、ラム村Rum Villageまで行くことをきちんと告げること。タクシーによってはビジターセンターまでとか、ひどいときにはラム入口で停まって、「ここまでだ、ここから先はオプション、つまり別料金だ」などと言い出す運転手もいるからです。ちなみに相場は安くて15JDです。ペトラまでは、どんなに値切っても25JDといったところです。

ワディ・ムーサ(ペトラ)からワディ・ラム
アーディで行こう-アカバタクシー
ワディ・ムーサはヨルダンじゅうで最もツーリスティックな場所として悪評が高く、特に運転手は評判が悪いです(もちろん全員ではありませんし、同じ運転手でも客によって対応が変わりますので難しいんですが) 特に観光客をメインに仕事をしている運転手や商店主は、ほんとうにひどい。
安いタクシー
実はラムに行こうとするなら、最も安くなる確率が高いのが、アカバから来たタクシーを捕まえること。アカバタクシーは、ヨルダンで唯一、グリーンメタリックに塗られていて外見ですぐ判別できます(右写真)。かれらはアカバから客を乗せてきて、たいてい空手で帰るところですから、交渉でディスカウントしやすいんですね。相場は安くて20JDです。

運賃交渉のやり方
当然のことですが、外国人と見ると言い値は高いです。また交渉の際に運転手の方から「いくら払う?」と逆に聞かれることがあります。この場合は、その後の交渉で折り合いをつける幅を最初から値引いていいましょう。「10JD? そんなのでだれも行かないよ。40JDが相場なんだよ」くらいから。ほとんどの運転手にとって、それほど遠くもなく、勝手知ったるペトラやラムへの送客は上得意ですから、どんどん強気で交渉しましょう。交渉相手はそれこそ掃いて捨てるほどいるのですから。
ただし、強気というのは無礼ということではありません。実際、紳士的に接した方が、人間同士、折り合いやすいものです。相手を見下した態度の交渉は、見ていて気持ちのいいものではありませんね。

ここに記載した運賃相場は、2009年6月時点でのものです。その後の燃料価格の変動によっても変化します(といってもバス運賃なんかと違って利幅が大きいので、それほど変わらないと思いますが) また、「安くて」と書いたものは、その値段は可能だがかなり粘り強い交渉が必要な額と考えてください。でも+10JDくらいならわりと簡単に折り合うはずです。+20JDは払い過ぎ。