アンマン〜アカバのバス その2 アファナとムッタヒダ | アーディで行こう

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「普通」を意味する便利な言葉、「アーディ」 地元の足として、とことこ走るバスなんかを「アーディ バス」、エジプトではエアコンなし列車を「アーディ」 そんな方法での旅を紹介しましょう。
え、そんなの自分には無理だって? 大丈夫。「アーディ、アーディ」

アンマン~アカバ間にはジェット・バス以外にも発車時刻が決まっているバスがあります。今回はそれらのバスをご紹介しましょう。

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かなり前から定時発車バスを運行していたんですが、知名度が低く、アンマンの安宿スタッフですら知らない人が多いです。でも安い。2009年6月時点で5JD。ムジャンマ・ジャヌーブから出るアーディバスが5.5JDですから、完全に逆転しています。バスは最新型とはいきませんが、アーディよりはずっといい車両を使っています。右の写真は2006年1月時点のものですが、最近はトルコでも主流のメルセデス403あたりが使われています。

アンマンの発着場はアブダリ広場(旧ムジャンマ・アブダリ)。以前は広場南側(坂下側)にある建物にオフィスがありましたが、現在は広場外ダウンタウン方面行き道路を渡ったビルにあるムタマエッズ社المتميز (写真右のオフィス)が発券しています。
場所はこちらの地図で。
TELは(06)461-4611、461-5611

アカバでは警察署前にあるアーディバスのバスターミナルから、北へ1区画進んだドリームホテルの1階にオフィスがあります。右の写真がドリームホテルの建物ですが、オフィスは右側奥のドアのところ。このオフィスは看板もなく、中を覗き込んでもアファナの文字すらないという、まったく商売っ気のないオフィスです。壁には高級ホテルのように時計がいくつもかかっていますが、実はそれがその日の発車時刻を指しているという、しゃれたことをしています。
TELは(03)201-7350

2009年6月時点での発車時刻は以下の通りです。
アンマン発
7:30、11:00、14:00、17:00、19:00
アカバ発
7:30、11:00、14:00、17:30、19:00

以前は当日だと満席のことが多かったんですが、最近は次に紹介するムッタヒダの新規参入の影響で、チケットがとりにくいということはそれほどなくなりました。



アーディで行こう-ムッタヒダバスムッタヒダ United المتحدة
2007年に運行を開始した定時発車バスです。アンマンはアブダリとドワール・サービア(7サークル)の2カ所にオフィスを構え、アブダリ始発のバスが7サークルにも寄ってからアカバへ向かうという運行形態をとっています。こちらも2009年6月時点で5JDという、アップタウン発としては破格の運賃で、ゴールドメタリックで統一されたバス車体とともにかなり認知度が高く、わりと満席のことも多いです。新規参入としては成功と言えるでしょう。

バスはメルセデスのようにみえますが、中国アモイのバスメーカー、KINGLONG金龙客车製です。近年キンロンの中東進出はめざましく、シリアは大量のキンロン製市内線バスを輸入して、各都市の市内バス路線をことごとく近代化しました。ヨルダンではまだこのムッタヒダぐらいですけど。
ヨルダン人の中国製品へのイメージは悪く、このバスについても「よく路上で故障しているよ」という声を聞きますが、どうなんでしょうか。私は見たことないんですが。というか、大多数の大型アーディバス(ベンツとか三菱とか)もけっこう路上で故障してますよ。まあアーディは車齢が20年とかいってますから当然ですが。

アーディで行こう-ムッタヒダジャヌーブアーディで行こう-ムッタヒダアブダリアーディで行こう-ムッタヒダアカバ2006年2月にムジャンマ・ジャヌーブに突如としてメタリック軍団が出現(右写真)、そのときは驚きました。どっかが観光貸切バスにするのかな?と思っていたんですが、それから1年たってようやくアカバ定時発車バスとなったわけです。ムッタヒダの参入のおかげでアカバ線は競争が高まり、石油価格の高騰でヨルダン国内のバスがことごとく値上がりし、07年頃と比べると5割増といった運賃の路線も珍しくない中で、07年の5JDから値上がりしていないんですからすごいことです。アファナが5JDのままなのもムッタヒダとの競争のせいでしょう。

アブダリオフィスはトレドホテル並びで、ややダウンタウン方に下がったところにあります。よく目立つデザインのロゴで看板が出ているので、探しやすいです。TELは
アブダリ(06)461-5000、465-9000
ドワール・サービア (06)586-8833、586-8855

アカバのオフィスはアファナのドリームホテルから坂を西に下がって、次の角です。なぜかアカバ発だと5.5JDとちょっと高いです。ロゴもあまり目立たず、عمان(アンマン)と往き先が大書きされた看板が出ています。
TELは(03)201-8005

2009年6月時点での発車時刻は以下の通りです。
アンマン(アブダリ)発
7:30、10:45、15:45、16:45、18:45
アンマン(ドワールサービア)発
8:00、11:15、14:15、17:15、19:15
アカバ発
7:30、11:00、14:00、16:30、19:00

アンマン発、アカバ発ともよく満席になっているので、前日までに電話で予約した方がいいでしょう。