ベイルート〜トリポリ間のバス | アーディで行こう

アーディで行こう

「普通」を意味する便利な言葉、「アーディ」 地元の足として、とことこ走るバスなんかを「アーディ バス」、エジプトではエアコンなし列車を「アーディ」 そんな方法での旅を紹介しましょう。
え、そんなの自分には無理だって? 大丈夫。「アーディ、アーディ」

アーディで行こう-運転手アーディで行こう-サボ首都ベイルートとレバノンの第二の都市トリポリの間には、バスが頻発しています。この2都市間は、海岸沿いにジェイタ洞窟や山上の聖母ハリッサへの入口となるジュニエ、ビブロス遺跡のまわりにできたジュベイル、旧市街の町並みが美しいバトルーンなど各都市が連続し、区間乗降客が多いため、バスも空席があるままベイルートやトリポリを出発するので、途中で乗降するのも簡単。ヨルダン、シリア、レバノンの3カ国のうちで、バス移動がこれほど楽なところは他にありません。

カラージュ・シャール・ヘロウ Charles Helou Station Terminal
ベイルートのバス発着場は、まずは写真のカラージュ・シャール・ヘロウ。ジェマイゼの港側を東西に貫くシャール・ヘロウ通りの高架下の地上階にあり、先に取り上げたタラルズ・ニュー・ホテルからだと直線距離でわずか100mです。実際には100m進むと高架上に出てしまい、狭くて暗くて汚い階段を降りなければならないので、マハルーフ・サンドウィッチ店~港湾道路をまわって300mといったところですが。おしゃれなカフェが建ち並んで、復興ベイルートを象徴する観光地となった旧市街のネジュメ広場からも1kmの徒歩圏内で、歩いても安全です。

このカラージュ・シャール・ヘロウは今では主にトリポリ行きバスとシリア行きバス&セルビス(ダマスカス行きとホムス行き)の発着がほとんど。トリポリ行きは、コネックスConnexというバス会社がカラージュ中央の専用ブースに大型バスを発着させているほか、下の写真を撮っている地点(ダウンタウン寄りの西側、カラージュの外)からマイクロバスが頻発しています。ちょうどトリポリからバスが帰ってきたところですね。だいたい5~10分ほど休憩して、またトリポリへ向けて発車します。運賃は2000LP。2年前と比べても、あまり値上がりしていません。

バスの写真を撮っていると、運転手が「俺も撮れ」とポーズをつけてきました(右上)。

ベイルートとトリポリ間のマイクロバスは、フロントガラスに行き先表示板を出しています(右下)

アーディで行こう-シャール・ヘロウ

トリポリのタール広場前
トリポリまでは早ければ1時間。逆向きはベイルート手前からかなり長い区間が渋滞していることが多いので1時間半から2時間弱といったところです。トリポリではヌール広場という、観光案内所やレバノン杉のあるカディーシャ渓谷へのバスが出る円形交差点を過ぎ、次の単なる四辻交差点(写真)で降ろされますが、写真右奥に見えているように、時計塔で知られる街の中心タール広場へすぐのところです。
アーディで行こう-タール広場の入口

アーディで行こう-セルビスとバス帰りのベイルート行きもこのあたりから出ます。上の写真正面にあるBBACバンク前もマイクロバス乗り場です。マイクロバスはこの交差点の左側にも別会社の乗り場があります。コネックスのような中型・大型バス乗り場はBBACからさらに写真左手に進んだ次の交差点にいます(写真下)。右の写真に写っている赤ナンバーのワゴンはセルビスで、ベイルートではシャール・ヘロウの3.5km手前のダウラDoraというセルビス発着点止まりですので気をつけましょう。
アーディで行こう-バス乗り場