高校生の生徒さん。
2年生から芸術科目があり、書道を選択したそうです。
学習するのは漢字が主ですが、仮名を書きたいと言うので、
教室では仮名を学習しています。
私も一緒に勉強ですが😅
書道の本を見ていたら、
『春春支て』???
よくよく見たら、『春すぎて』。
最初の『春」は漢字として、次の『春』は変体仮名だと気付きました。
「これ、面白いんだよ。春春って書いてある。」
「本当だ。」
「形を変えて書いているから、違和感がないよね。」
「確かに。」
仮名で使う漢字は草書。
昨日は、色んな『春』を書いてもらいました。
色々な本から『春』を選んで書くと、
「どうして見ただけで書けちゃうの?」
と言ったのは6年生の弟くん。
「先生もお姉ちゃんも凄い!」
だそうです😅
春春春。。。ばかり書いて飽きたところで、
最後に『鳥』を書いてもらいました。
草書は「何でこんな形になっちゃうの?」と言われますが、
書体の歴史は、
篆書→隷書→草書→行書→楷書の順です。
だから実際には、
「どうやってこの字が楷書になったの?」
が正しいのです。
これは嘘のような本当の話で、生徒さん達に話すと目を丸くします。
書体の歴史から見たら、新しい書体から学ぶって事なんですね。
篆書、隷書、草書、行書、楷書。
そして仮名も加えると6書体。
好きな書体は人それぞれです。