まさむね 彼の存在もその世界も鷹の息づく空のなかのやうに青白いというのにあの瞳だけは地獄に眠る烈火のやうにあの瞳だけはどんな静かな悲しみも鋭い憎しみとして写し返すやうにあの瞳ばかりが私の視界と目蓋の裏でじりじりと焦げ付いて離れやしない離れやしない。