俺は、K大学に通う19歳。通称「K-BOY」と呼ばれているが、それはあくまでも仮の姿で、俺の本来の姿はA-BOYなのだ。つまり、秋葉原にいるごく普通の人間だ。週末は、高田馬場から秋葉原へと移動し、俺の趣味を堪能する。
俺の趣味を言ってなかった。俺の趣味は「漫画」を読み歩くことと、メイド喫茶で可愛い女を見ながら美味しいコーヒーを飲むことだ。この週末がどれほど待ち遠しいことか、みんなには理解しがたいことである。
高校時代は、本当に秋葉原に行くことに抵抗をもっていたのだが、大学生になり俺はそんなことは気にしないことにした。それは、好きな彼女に嫌われたことがきっかけだった。
俺の趣味を知った彼女は、俺とは付き合えないと言い出し、そのショックで秋葉原に行くことに抵抗を覚えたのである。しかし、秋葉原に行くのをやめた日から、人生が楽しくなくなったことを覚えている。
その後、大学生になりK-BOYとA-BOYの2面性をもつ生活を送っている。大学生活はいたって充実し友達からも好かれている。女には抵抗があるものの、みんな優しく接してくれる。だけど、A-BOYであることを知られたくないことは事実だ。
そんなある日、政治経済学科の聴講をしていた時にたまたま隣に座った女の子が俺に質問をしてきた。「ごめん、今先生が話したこと覚えてる?」聞き漏らした様子で俺に問いかけてきた。
俺のタイプというよりは、大人びた美しい女性。髪は長く柔らかそうな肌に、ちょっと唇は厚めで男から好かれそうな胸だった。俺は、あの日以来恋愛をしていない。
俺は、その子の質問に答えた。「1873年板垣退助は自由民権運動の先駆をなした。さらに同年に土佐に立志社を起こして藩閥打破・民権伸張をとなえたが、この期の運動は士族民権論または上流民権論とよばれる。」という内容だよと答えた。
俺は、勉強に関しては自信があった。成績も優秀で大学受験は苦労しなかった。この聴講も自分で既に勉強していたので単位を簡単にもらえるから受講していただけだった。
しかし、簡単に答えた俺に対して彼女は目を丸くした。唖然としたのだろうか、口を開けたまま絶句した。その直後「何でそんなに緻密にしかも一字一句正確に記憶してるんですか?」俺はこう答えた。
「たまたま聞いていただけだよ」すると彼女は「漫画読みながら先生の話を聞いていたから」と言ってきた。読んでいた漫画は「ろくでなしブルース」の漫画本。俺は彼女の質問に困ったが、可愛い彼女を横にし心を躍らせこう言った。「俺は勉強と漫画についてはピカイチさ」と言った。
そしたら、彼女は笑った。先生が急に話をやめてこっちを見て注意した「講義を聞きたくないなら出ていきなさい」と言った。
俺らは静かに「すいません」と答えた。それから、ノートで会話を進めることにした。「俺の名前は拓哉!よろしく」すると彼女も「私の名前はレイ!よろしくね」と答えた。
不思議な感じがした。それと、妙に怖かった。また、俺の好きな趣味の世界を否定される時がくるんじゃないかと・・すると、大学の鐘がなり講義終了時間になった。俺は、「次の講義があるからまた」と言い席を立った。彼女はうなずいて「またね」と言った。
どうでしたか?また書きます♪
では次回・・・