「今日はどうもありがとうございました!!」

『ありがとうございましたー!!』



七色に包まれる会場から、割れんばかりの歓声と拍手が巻き起こる。


四日間に及ぶ、京セラと東京ドームでの、初ドームツアー。

京セラ、東京ドーム共に満員。
東京ドームに限っては平日だと言うのに。
本当に、本当に嬉しかった。


AAAにとって、こんな大きな会場でやるのは初めてで。

メンバー、スタッフの皆さん共にかなりの緊張があった。



無事、走りきれた。

どれだけ遠くのファンの子でも、一人一人はっきりと表情が伺える。

今日、この場に立ち会えてい無いファンの子だってたくさんいることだろう。


__ありがとう。

ただただ頭を深く下げて、お礼の意を見せることしか俺らにはでき無い。

だからこそ、最高のパフォーマンスを届けよう。


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日)ちょっと、長くなっちゃってもいいかな…。


西)頑張るから!俺はまだまだ頑張るから!


千)千晃は、偉くないからうまく言葉に
でき無いけど…。
みんな、ほんっとうにありがとう。


浦)AAAのリーダーとして、今はまだ泣きません。




AAA 3th anniversary liveで、目の前がぐちゃぐちゃになりながら、伝えたあの言葉を思い出す。

『俺たちが売れて無いから』

悔しくて悔しくて仕方なかった。


あの時はメンバーみんながまだバラバラで。

オーディションから集まったライバル同士。
元はそんな関係だったのだから、当たり前なのだが。
でも、メンバーもスタッフさんもとにかく必死だった。どうにかして、心を一つにしようって。



俺たちはきちんと前に進めているのか。

俺たちは行くべき道を踏み違えていないか。



本当に心配で心配で堪らなかった。

どれだけ、もがいてももがいても、明かりは一向に見えなくて。


やっと見上げていた星を捕まえた。





ス)お疲れ様でした!

ス)お疲れ様でーす!



この四日間自分の一部だったマイクをスタッフさんに渡し、違うスタッフさんから水とタオルを受け取る。

当たり前のことだけど、デビュー当時はそれが有難くて仕方なかった。

きっと俺らはこれからもファンのみんなは勿論、スタッフさんに支え続けられるだろう。



日)ねぇ、直也くん。

浦)ん?何?



顔の半分をタオルで覆った日高が俺に声をかける。



日)AAAのリーダーになってくれてありがとう。

浦)は?おま、いきなり…。

西)AAAのリーダーが直也くんじゃ無かったら、今のAAAはないと思う。

浦)にっしー…。

與)せや、ほんまにありがとう。

千)リーダーがいて、助かったことが何回もある。
ありがとう。

宇)直也くんに当たったことも何回もあると思う。
でも、そんな私を受け止めてくれてありがとう。

末)みんな、直也くんに感謝しとる。
AAAのリーダーが直也くんでよかったって思っとる。


浦)みんな…っ。



3thのlive映像が頭の中に蘇ってきた。


11thを迎えた今年。

俺らはまだまだミカンセイなのかな。

いつの間にかメンバーみんな大人らしく成長していた。今年と来年で、真司郎を抜かしたメンバーが全員30歳を迎える。

弟役妹だと思っていたメンバーたち。



いつか、あの虹に辿り着いてみせる。

 



あの虹を飛び越えてみせる。


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えーっと、お久しぶりでございます…。

一週間以上ぶりです…。



最近、とにかく忙しくて忙しくて。


申し訳ございません。