京大人気NO.1講義 鎌田教授の講演会に参加しました。
鎌田浩毅教授は、専門は火山学・地球科学・科学コミュニケーションで、テレビ・ラジオ・雑誌・書籍で分かりやすく科学を解説されている。火山研究のほか、啓発と教育に熱心な「科学の伝道師」。京大の講義は毎年数百人を超える人気で、モットーは「面白くで訳に立つ教授」とのことです。
丸の内OAZO丸善のセミナーに登場された鎌田教授は、ちょっとかわったおしゃれなファッションで登場されました。京大の授業に登場された時、最初は火山学ということで真っ赤な上着で登場し、これが、学生にウケたので、それ以来講義の時は違ったテーマのファッションにされて、講義の最初のつかみはファッションになったそうだ。
話は同様にファッションから入ったものの、教授の話は、熱く、話のスピードもハヤイハヤイ!!マインドマップが一時間で一杯に!
講演会は、ビジネス関連の話が多かったのですが、教授の話は火山学がご専門だということもあり、話が雄大で、歴史に根ざしたストーリーでした。
話を伺ってゆったりした気分になれました。
今回は「座右の古典」の出版記念講演。
- 座右の古典 ―賢者の言葉に人生が変わる/鎌田 浩毅
- ¥1,575
- Amazon.co.jp
ーーーーーーーーーーー以下はアマゾンより引用。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
内容紹介
『週刊東洋経済』の好評連載「一生モノの古典」に加筆し、再構成。待望の書籍化である。
出版社からのコメント
(1)未来に対するビジョンが得られる。
(2)現代を読み解くキーワードが得られる。
(3)本質をつかむ訓練ができ、どうでも良いことに振り回されなくなる。
(4)過去の偉人の生きざまを追体験できる。
加えて、コミュニケーションに必要なツールも、古典は与えてくれる。他者
を理解するには、自分とは異なるフレームワーク(考え方、価値観)が分から
なければならない。こういうときに、古典は、時代を超え、地域を越え、自分
と異なるフレームワークの存在を教えてくれる。
すなわち、古典の読書を通じて、自分とは数多くのフレームワークに慣れて
おけば、世界の理解がより容易になるのだ。言ってみれば、人生の選択肢が増
えるのである。
(「まえがき」より)
講演では、『ソクラテスの弁明』、デカルトの『方法序説』、ガリレオ・ガリレイの『新科学対話』、ギボンの『ローマ帝国衰亡史』など。
鎌田教授の楽しいところは、それぞれの古典と、ご自身の研究のつながり、そしてそれに触発された教授自身のインサイト(深い気づき&知見)だ。
ギボンを解説されている時も、ローマ帝国の衰亡のなかで地震があったこと、それによって5万人がなくなったこと、その巨大地震については、地球科学の観点では、現在の日本との間には共通点がたくさんあるとのこと。地震や火山活動が活発で、両国とも世界でも第一級の変動帯にあるという。
そして、(ここで教授はマジメに、)実は、日本近海で2030年~2040年ごろまでに、巨大地震がほぼ必ず起きるので注意して欲しいと強く熱く語られた。地震学者の中では常識らしい。しかも、東海地震・東海南地震・南海地震という三つの巨大地震が立て続けに発生し、その被害総額は200兆円を超えると予想されているというのだ。
阪神大震災で、自宅が全壊になった私は戦慄しました。鎌田教授は、これを他山の石として、学び、準備せよと伝えられた。
最後に子供たちへメッセージと共にサインを頂き、内容は縦横無尽、数百年の内容で、鎌田教授のワクワクする話しぶりで、人生というなが~い期間で考えることを気付かされて、充実した講演会&書籍でした。