1947年11月20日、当時の国王ジョージ6世の第一王女エリザベス王女とフィリップ・マウントバッテン(イギリス海軍中尉)はウェストミンスター寺院で結婚式を挙げました。






祖父にギリシャ王ゲオルギオス1世 、曾祖父にデンマーク王クリスチャン9世、高祖父にロシア皇帝ニコライ1世、高祖母にイギリス女王ヴィクトリアをもつフィリップは、ギリシャ王子とデンマーク王子の称号を持って産まれますが、生後1年程でギリシャのクーデターが発生し、フランスで亡命生活を送ります。
イギリスやドイツで過ごした後、18歳でイギリス海軍兵学校を卒業し、士官候補生として海軍に入隊、第二次世界大戦に従軍しました。

2人は1939年に海軍兵学校で出会い文通を始め、1947年7月に婚約が発表されました。フィリップは婚約発表前の2月にイギリスに帰化し、ギリシャ王子とデンマーク王子の称号を放棄しました。






一番左のブライズメイドが妹のマーガレット王女です。

(L-R) Princess Margaret (1930 - 2002), Margaret Elphinstone, Diana Bowes-Lyon, Lady Caroline Montague Douglas-Scott, Lady Elizabeth Lambert, the Marquis of Milford-Haven, Prince William, the bride and groom, Lady Mary Cambridge and Lady Pamela Mountbatten






集合写真です。
ブライズメイド達がブーケを持っているのに、花嫁がブーケを持っていません。
移動のタイミングで使用人がブーケを紛失してしまったそうです。





2人で写っているブーケを持った写真は後から撮り直されたものだと言われています。



クリスタルやパールでジャスミン、クサナギカズラ、パラゴムノキ、バラ等の模様を縫いつけたウェディングドレスはノーマン・ハートネルによるデザインでした。
トレーンは約4m。
妹のマーガレット王女のウェディングドレスもノーマン・ハートネルのデザインでした。






エリザベス女王のウェディングシューズです。


ブライズメイドの衣装は、スカートのチュール部分に花嫁のベールに合わせた花の装飾を施しています。



エリザベス女王とフィリップ殿下のウェディングケーキ


2017年、ご成婚70周年を記念してフランス発祥の料理学校ル・コンドン・ブルーのシェフ等によってウェディングケーキが再現されました。
エリザベス女王も再現されたケーキを御覧になり、一番上の段はエリザベス女王に献上され、その他の部分は老人ホームで暮らすお年寄りやエリザベス女王が運営されるチャリティー団体へプレゼントされたそうです。



展示されている自身のウェディングドレスを見つめるエリザベス女王。



以上です。
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