世界的な金融異変を思わせるサインが噴出している。
中でも 特に注目しているのが「昨日6月9日付でサウジアラビアが50年前(1974年6月8日)にアメリカと交わした石油ドル協定を終了させた」という情報だ。
しかもサウジは「今後、我々はアメリカが発行する米ドルを石油の支払い通貨として認めない」と米政府に通告したという。
これは歴史的な出来事だ、発端はアメリカのリチャード・ニクソン大統領が新経済政策発表を行った1971年、いわゆるニクソン・ショックの時にさかのぼる。
その直後アメリカ政府は突然、「金ドル交換を廃止した」
その後アメリカはドルの価値や利権を維持するためにサウジアラビアを筆頭とする産油国と「石油を米ドルで独占的に販売する」という協定を結んだ。
それを境にアメリカは石油ドル本位制へと移買うことが出来ない仕組みを築き上げた。
以降 長年にわたって世界の国々は石油資源の購入のためにドルを手に入れる必要性があった、しかし今回サウジが石油ドル協定から離脱したことで その必要は完全になくなった。