昔、マンションの屋上にのぼってみた。もしかして東京タワーが見えるんじゃないかと子供ながらの無限大の理想を見た。見えなかった。目の前にはビルが自慢気に建ってた。文句もいえなかった。
それよか周りのビルより自分家のマンションは小さかった。
下からみたらあんなに大きくみえたのにね。
それから別にそんなアホなことをすることはなくなった。ものに限りがあると知って、突拍子もないことをしなくなった。
自分がどんなに高いと夢を思い描いていた所でも、実際にその位置にようやく立つと現実を見させられたりする。
けどそういえば、違う方角を向いたら少し遠くまで見えた。全然違う世界が見えたりする。
見方を変えれば、なんていうけど本当かもしれない。