社会の荒波にのまれる人間の日常 -2ページ目
こんにちは。

増え続ける社会保険料を補填するために増税する、だとか
増税延期で高齢者を守ることができるのか、だとか

なんだか的外れといいますか、違和感のある議論が繰り返されているなと感じております。

「増税」には敏感なのに
「社会保険料掛金変更」には全くといっていいほど関心を示さない人が多いのではないかと考えています。



基本的に
所得税アップは高所得者への負担が増えますが
消費税は低~中間層への負担が増えると言われています。

では、社会保険料はどうでしょうか。
そもそもの考え方では
保険とは裕福な人からは多めに、貧困に苦しむ人からは少しだけ(無償のケースもあり)お金を集めて
病気になってしまった人、働けなくなってしまった人を社会全体として助けていこう
という仕組みのものです。

私が考えるに高所得者の負担を増やし、そうでは無い人からはそれなりに、というのが筋です。
ですが、そうなっていないのが実際の仕組みなのです。


実際に給料支払いをうけている方は給与明細を見て頂ければと思いますが
学生さんはじめまだよく分からないという方のために
実際どれだけの社会保険料を納めることになるのかをケーススタディとして紹介致します。


<モデル1>
東京都職員、新卒23歳、キャリア採用、一年目

支給総額330,420円
内訳
・俸給244,100円
・地域手当48,820円
・時間外勤務手当(20H)37,500円

(東京都人事委員会HP)

これにかかる社会保険料(共済組合掛金)は

標準報酬月額
340(千円):24等級

https://www.kyoukaikenpo.or.jp/~/media/Files/shared/hokenryouritu/h28/ippan2/280213tokyo.pdf
(表を見つけるのが面倒なので協会けんぽの表を準用します)

・短期給付(健康保険相当)
17,021円

・長期給付(厚生年金相当)
35,963円

33万円給与に対し
社会保険料は52,984円です。

※福祉事業については割愛します。

https://www.kyosai.metro.tokyo.jp/outline/hiyouhutan/h27_hiyouhutan.pdf

したがって
33万円もらう人は
社会保険料として5万3千円差し引かれた上で支給されることとなります。

ちなみに、扶養者無し(独身or配偶者に一定以上の所得あり)の場合
所得税は月額だいたい7,530円となります。
http://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/gensen/aramashi2012/pdf/16.pdf

手取りは社保・税を控除した
約27万円となります。



<モデル2>
一般企業勤務(東京)、新卒23歳、一年目

支給総額240,000円

標準報酬月額
240(千円):19等級

https://www.kyoukaikenpo.or.jp/~/media/Files/shared/hokenryouritu/h28/ippan2/280213tokyo.pdf

・健康保険料
16,932円

・厚生年金保険料
30,307円

24万円給与に対し
社会保険料は47,239円です。

ちなみに、所得税額はだいたい
月額4,510円となります。

手取りは
約188,000円



以上の通り、支給額に対して20%近い負担となるのが社会保険料なのです。


よく言われる数字でいいますと
手取り収入の30%が家賃
25%が食費
にあてられるということです。

したがって
社会保険料は食費とほぼ一緒
=自分一人生きるのと高齢者や低所得者を支える負担額が一緒
といえます。


ここまでが
いかに社会保険料が高いのか
ということについて述べさせて頂いております。