どこかいい会社か工務店ないかなあ

ある人に相談された事がある



話を聞いてみると

どうやら実家と自分の家の事などで

リフォームや建て替えにするか

そしてどこに頼むか何を見たらいいか

ということで悩んでいるらしい



なるほどと聞いていくと

どこの地域にも大手から地域密着の店まで

広告もチラシもDMもたくさんあるのだが

すでにリフォームや家の購入では

3回も4回も失敗していると言うのだ




調べてみると、そんなご家族は意外に多い

もう建てた大工はいないとか、信頼できないとか

建てたメーカーは潰れているとか

どこに頼んでよいか分からない人は多いようだ



こんなに大きな買い物だが

よく考えれば当たり前である

スーパーの買い物や普段の買い物のように

失敗を繰り返しながら上手に買い物をする

という事はできないし、定価もないし

全部の家が間取りも形も家族も違う

素人にはかなり難しい事なのだ



まあ戸建でもマンションでも

15~20年も過ぎると色々と出てくる

私自身も色々と気になる事である



そこで私はまずネットで調べてみる

様々なランキングサイト・リスティング広告

口コミサイト・それはもうたくさん出てくる



片っ端から問い合わせてみると

きれいなカタログや手紙が送られてくる

もちろん電話もかかってきたりする

見積もり無料だとか建物診断とか

それはまあ色々な理由をつけて

イベントや見学会もやっている




私はそれぞれの現場もアポ無しで見に行った

職人や現場監督や親方衆にも話をしてみた

近所の方々にも聞いてみた



そこで分かった事は

彼らは下請けや孫請けの人ばかりで

不満を持ちながらも安い給与で

カツカツの工期で働いているという事だった



とにかく工期、独自検査や基準

天気とお金と監督のことばかり気にしている




なるほどと気付いた事がある

なぜか大手や有名どころほど仕事が雑なのだ

たまたまかもしれないが、そうなのだ

なんで?と思うかもしれないが

考えてみたらこういう理屈が考えられた



大手の現場で仕事をしている彼らは

地域で、自力で、仕事を引っ張れる力や

腕が良くない業者が、安く使われている

しかもその工期と、支払いと、命令に

不満を持ち続けながら



そして、始めて会ったような監督や営業に

素人のような指示を出されたり

いくつもやり直しや手直しをさせられ

無理な工期で他の応援を頼まれ

自分も仕方なく応援を頼む

そんな事があれば赤字現場というのも出てくる

どこかで帳尻を合わせないとならない



こうなると、仮に規模がある程度あるような

下請け業者でも、儲からない、うるさい、

つまらない現場は、親方はあまり行かずに

弟子や孫請けに現場をやらせて



自分が取ってきた仕事で

納得のいく仕事が出来る現場だけ

自分や腕のよい人で集中してやる

と言う事をやりたくなる



だが、これでは現場はまとまらないので

大手はその権力と強制力で

下請けや現場監督や営業や仕事内容などを

規制と規則でがんじがらめに縛ってゆく事になる



これで良い仕事が出来るだろうか?

納得の行く仕事をするよりも

規則に沿った仕事、速い仕事、平均点の仕事

そうしないと全く利益が出ないのだから

当然そうすることは想像に難くないし

思い入れも無い仕事になるのでは?



実は、技術職では良くあることなのだが

その地域で1番手~2番手と言われるような

設計事務所・工務店・棟梁・下職の親方たちは

下請けの仕事などしていないところがほとんどだ



地域一番とは売上げではない

当然、地域で一番腕が良いか腕が立つかどうかだ

彼らは納得のいく仕事しかしないから

そんなに多くの弟子も取れないし

またレベルの高い人や腕の良い人や

良い客層としか仕事をしない



だからそこまで事業拡大もしようと思わないし

実際になかなか出来ないものなのだ



調査を根気よく続けていくと

地域の業者や親方のプロ連中から

色々と真の情報を聞きだせる事がある



ある地域では

ダントツに評判の良い工務店は

なんと、広告やチラシを一切しないどころか

看板を外し、電話帳からも外して仕事をしていた



そうしないと仕事がさばききれないのだと言う

他県からも仕事の依頼がバンバン来ていたが

断るのも骨であり、いつも3年待ち以上なので

もう10年以上看板は下げて電話帳にも載せず

信頼する人からの紹介か

3年以上待ってくれている良い客層の方だけを

相手に商売をしている



結果的に私の判断としては

自分がリフォームや建築をやろうとする場合

大手と言われる会社や、有名な会社には

全く頼む理由が無くなった

仮に見積もりが安くても選ぶ理由はないと思った

あれだけCM・広告・チラシ・DM・カタログ・イベント

見学会をしているが、そのお金はどこから出ているのか?



家電や車とは違うのである

どこで買っても同じというわけにはいかない

高い安いだけでは判断してはならない




話は変わるが

マクドナルドが世界一おいしいハンバーガーを

売っているお店ではない事を我々は知っている



しかし世界で一番大きくなったハンバーガー屋である

彼らは立地・サービス・イメージ・スピードを売っていた

味や健康を売っていたわけではない

ところがそれが崩壊する



これは良い教訓だ

なんのために仕事をしているのか

仕事をしてどうなりたいのか

何を提供しているのか

根幹を忘れてしまってはならない



我々はマーケティングに日々毒されているが

自分もまた日々無意識にマーケティングをし

毎日営業をする立場だ



良い仕事してますね

感動しました

そういう仕事が出来ないのであれば

いや、仮に今は出来なくても目指さなくては

マーケティングや営業などは意味がない



良い仕事、素晴らしい仕事

誰になんといわれようが

そこがはじまりだ



でかい星にならなくても良い

地上の星には誰もがなれる