慢性咽頭炎と分かるまで

症状と咽頭炎について

病気や体調不良がいつまで経っても治らない
原因がわからない
病院では風邪薬くらいしか処方されない

それほど辛いわけではないのだけれど、ノドがずっとイガイガするし、咽頭に炎症がある。でも、病院にいっても、治らない。そんな病気が「慢性咽頭炎」です。

 

僕も、当初の発熱をインフルエンザだと思い、2018年3月に内科に行き、その後も病院をいくつか行き、やっと治療を開始できました。他のブログを読んでいると処置してくれる病院と出会い完治するまで15年かかった方もいました。

 

簡単に治療法について

治療法塩化亜鉛溶液を用いた上咽頭擦過(EAT)、かつてはBスポット治療と呼ばれていました。

 

医学書には「慢性咽頭炎」としか病名が掲載されておらず、上咽頭炎も咽頭炎の一種としてうがいによる治療が中心になってしまいます。しかし上咽頭炎はノドが原因ではなく、鼻の奥に原因があるためこの治療では治りません。

 

したがって、慢性咽頭炎が上咽頭で発生していることを見落としてはいけないのです。

 

鏡の前で口をアーンとあけると見える口蓋垂(のどちんこ)の向こう側の壁が中咽頭で、その上が上咽頭、中咽頭の下が下咽頭です。中咽頭と下咽頭は食物と空気のスクランブル交差点となり、口腔内と同様に表面は頑丈な扁平上皮で覆われています。一方、上咽頭は空気の専用通路であるため、鼻腔や気管と同じく表面は繊毛上皮で覆われています。(日本病巣疾患研究会

 

3月1日 A内科

症状は高熱。風邪かインフルエンザだと思いました。
インフルエンザで職場に迷惑をかけてはならないと、職場内にある病院でインフルエンザの検査をしてもらいました。結果はもちろん陰性。風邪薬(PL剤)をもらって帰りました。
 

3月8日 A内科

風邪薬を飲んでも症状はよくなりません。
もしかしたらと思い、花粉症の検査をおこないました。採血して、検査結果は翌週わかります。
その間、アレルギーの薬を処方してもらいました。
 

3月15日 A内科

アレルギーの薬も効きません。検査結果は、スギもヒノキも陰性、アレルギーは陽性を示しましたが、花粉症ではありませんでした。また風邪薬(PL剤)をもらいましたが、ここまで。原因が分からないけど、たいしたことないので通院をやめます。
 

4月15日 B内科(2回)

やっぱり風邪が治らないし、たまに熱が少し上がります。
気になったので病院を変えてみました。
同じく風邪薬をもらいます。今度は、ブルフェン錠、トルサミン錠、カルボシステイン錠、SPトローチの処方です。喉は楽になるような気もします。
 
翌週また行きます。
でも風邪ではないのだから治りませんでした。自然治癒するんじゃないかと通院を止めました。
 

8月24日 C耳鼻咽喉科(4~5回)

鏡を見たらノドに炎症を発見しました。

喉に炎症を見つけたのはこのタイミングです。初期段階では炎症が見えないことがあるそうです(でも、そんなことすらこのタイミングではわかりませんでした、ちがう病気かもしれないと思いました)。

C耳鼻科では、「咽頭炎だね」と言って、カルボシステイン錠、トランサミン錠、ガスロンN錠を処方されました。あとうがい薬。

 

10月 D内科(2回)

耳鼻科で治らなかったので、他の可能性を考えました。
この段階では4月までの風邪と、いまの咽頭炎は別の問題だと思っています。
また内科に行ってしまいます。
僕は「内臓のどこかが悪くてそれがノドにあらわれていること」を心配しました、なので内科に行きましたが、結果は同じでした。
クラリジッド錠、アレルギン酸、メジコン酸、ムコソルバン錠、ブルフェン錠を処方されました。風邪薬です。
そこで「これは耳鼻科の領域だね」と言われました。やっぱ、そうだよな。
 

12月 C耳鼻咽喉科(4~5回)

同じ耳鼻咽喉科にまた通うことにしました。
もちろん前回と同じ薬を処方されます。なおりませんが、不安になったのか先生が僕に図鑑の写真を見せてくれます。
「これが慢性咽頭炎で、こっちが急性咽頭炎、見た目は同じ、長く続けば慢性咽頭炎」
信じました。
僕の病名はここで分かりました。「慢性咽頭炎」。
しかし治療法があっていなかっただけです。これは上咽頭の炎症だからです。ただ、このときはまだ知りません。
 

病状悪化から治療まで

1月9日 D内科

再び高熱になりました。
5日ほど前、妻がインフルエンザになり治療中でしたので、インフルエンザが移ったと思いました。
僕は検査のためD内科に再び行きました。
陰性でした。
クラリジッド錠、アレルギン酸、メジコン酸、ムコソルバン錠、ブルフェン錠を処方されました。また風邪薬です。
この時、僕の中で、これは咽頭炎の悪化であると考えました。

 

googleの力

困った時のgoogleです。
病名は「慢性咽頭炎」で間違いないと思っていましたので、
「慢性咽頭炎」について調べました。そして塩化亜鉛溶液を用いた上咽頭擦過(EAT、Bスポット治療)のことを知ります。
 

上咽頭炎を治療してくれる病院はどこにあるの?

  • 悩んでいるのに分かってもらえない
  • 塩化亜鉛を塗布する治療をしてくれない
  • 病院に行ったのに結局治らないじゃないか

このような思いや考えを持っておられる方は多いと思います。
私もそのうちの一人です。(中略)

  • 上咽頭炎を治療してくれる病院がどこにあるか
  • 意外とみなさんの近所に治療してくれる病院があるかも
  • 都道府県別で紹介していきます(ここなごタイムズ

「ここなごタイムズ」では茨城県内の病院が1軒もありませんでした。

仕方なく、週末に都内の病院に行こうと決意していました。

 

茨城県内の病院を見つける

愛知県生まれの医学博士、堀田修先生のサイトにたどり着きます。

著書「つらい不調が続いたら慢性上咽頭炎を治しなさい」は2018年2月に発売されていました。

僕はこれに救われました。

 

国内・外から患者さんが治療に殺到する名医が伝授。

「どうしても治らないつらい不調」

「原因がわからない不調」の原因と治し方!!(著者ホームページより

咽頭炎が治せる茨城県の3医院

結束耳鼻咽喉科
〒300-0038
茨城県土浦市大町7-19
電話:029-821-0222
●受付時間 9:00 〜12:30 15:00 〜17:30(日曜は8:30〜11:00)
●休診日 木・祝祭日、土午後・日午後
●予約不要
●疾患の限定 無


花澤耳鼻咽喉科
〒311-4153
茨城県水戸市河和田町2894-8
電話:029-254-8730
http://www.hanazawa-ent.com/
●診療時間 8:45 〜12:00 14:00 〜17:00
(詳細はホームページを参照)
●休診日 日・祝祭日
●予約不要
●疾患の限定 無


医療法人藤慈会 藤井病院
〒313-0016
茨城県常陸太田市金井町3670
電話:0294-72-5511
http://www.fujii-hospital.com/
●診療時間 9:00 〜12:00 14:00 〜17:00
●休診日 水午後・日・祝祭日
●予約不要(火・土は午前のみ)
●疾患の限定 無
 
(著者ホームページより)

1月11日 E耳鼻咽喉科

咽頭炎の治療が開始しました。
やっと。
治療は、ノドや鼻の奥をぐりぐりとされるので、地獄のように痛く涙が出る。週2回、1か月以上通う必要があります。つらい。
でも、1年間の悩みが解決できると思うと、とても軽やかな気持ちで治療できています。
1回の治療での完治はもちろんなく、血が出なくなったら治療収量の目安ということ。
 
僕の治療もまだ終わっていないが、同じ悩みを持つ人の助けになったらと思い記事にまとめました。参考になったら幸いです。