【鏡音リン】 Dirty Toys 【セルフカバー】
空から黒く降りそそいで積もったモノは
壊れて汚れたおもちゃを洗った雨だった
それらを浴びてしまった あの時あの場所で
それからは僕らも汚れたとされてしまったんだ
『危険よ』『大丈夫よ』 どちらを信じればいいの
真実(じじつ)は誰にもわからないなんて許さないわ！
汚れた 汚れた そう言われていたモノは
誰にも 誰にも 見えない
どこにあるの どこにあるの そんなモノ
どこにも無いじゃない
窓から見える知らない景色は どこにでも
あるような街並み それは何も悪くないけど
画面の中に映っているいつもの道は
誰一人として歩いてない それだけのこと
同情されながらも敬遠されてしまう 視線が
痛いの 苦しいの こんな惨めなことはないわ！
返して 返して 返してよ僕らの
居場所も 笑顔も 奪われ
いつになれば いつになれば 僕ら
帰ることができるの？
壊れて危険なおもちゃを直すなんて やめてよ やめてよ 怖いわ
汚れたおもちゃも 汚れたとされていた僕らも あまりに疲れたの
お願いだから もうこのまま 静かな眠りにつかせて欲しいと
叫ぶ
【IA】フェリス【オリジナル】
夕日が沈んじゃ 空は見えないよ
暗がりに浮かぶ 光はニセモノ
ねぇ フェリス 止まらないで
飛ぶことはできなくたって
浮かび上がるように
あの空へ運んでくれよって
願い乗り込んだ
理由を知りたかった
それくらいバカだった
怖くてきけなかった
それくらい弱かった
ねぇ フェリス 止まらないで
飛ぶことはできなくたって
浮かび上がるように
あの空へ運んでくれよって
願い乗り込んで
なんにもわからなくたって
それでも もう いいかなって
【鏡音リン】 さっさと終われ私の恋 【オリジナル】
向きはそちらでいいのね？
間違いはないのね？
一度曲げてしまったら
二度と戻せないよ
大事なコトだからね
何度も確認するけれど
あなたの望む道は
私の望む道じゃないの
ここまで来てしょげて泣いて
喚いて立ち止まって
やめたやめたこんな恋
さぁさぁ帰りましょ
「ただいま」に「おかえり」は無し
あなたのコト好きな人
あなたが好きな人
同じならば私には
選ぶ道が無いね
それでも好きだったら
それでも言いたいところだけど
わたしの好きな人を
困らせたくは無いのよ
こんなことになるならいっそ
笑いましょ踊りましょ
ピエロなんてそんなもの
さぁさぁ笑いなさい
あぁもうやってられないわ
あなたの幸せ願うの
とても無理な話
そんな黒い感情が
私を呑み込むの
嫌い嫌いこんなの嫌い
やめてよあっちいけ
涙流し大声で
さぁさぁ叫びましょ
さようならなんてそもそも
付き合ってもないけれど
やめたやめたこんな恋
さぁさぁ帰りましょ
さあ次にすすむため
さっさと終われ私の恋
【結月ゆかり】 午後五時半の交差点 【オリジナル】
薄暗いインテリアショップの
前においてあるベンチに
彼はいつも座っていた
人通り多い道でも気にせず
メガネ越しに前を向いて
何か見て微笑んだ
午後五時半の交差点
行き交う人は無表情
赤信号には舌打ち
“目的は忘れてしまったよ”
ベンチの彼は言うけれど
それは嘘じゃないかな
懐かしい誰かを思い出してる？
笑っている
何を見ているんだろう
午後九時半の交差点
行き交う人は大声で
赤い顔して目は虚ろ
午前三時の交差点
行き交う人はもういない
私もとっくにいないけど
ため息つく赤信号
【鏡音レン】 spilt 【オリジナル】
戻れ 戻れと叫んだ
僕はまだ魔法は使えない
遠ざかる電車を追いかけても
走り続ける力もない
わかってたのに無理な言葉
ひねり出しては泣き笑い顔
ありがとうなんて言われたら
もう引き返せないよ
動き出した電車の窓
君の涙が光ってた
間違ってた 君が好きだ
放してはいけなかった
もう遅いけど
二度と会わないようにと
君は行き先を教えない
誰にも何も知らせないままの
そんな魔法かけてった
諦められない こんな別れ
困らせたくないから引いたのに
どんなに好きだったかも言えずに
もう会えないなんて
動き出した電車の窓
僕の涙はとまらない
これが最後 その瞬間
全てが後悔に変わる
もう終わりなんだ
声に出した言葉たちは
魔法のように紡がれてさ
届くのだと教えてくれた
だから
動き出した電車の窓
君の涙が光ってた
間違ってた さようならと
話してはいけなかった
戻れ 戻れ 叫び声は
ホームに響いて消えた
大好きだったよ ありがとう
でもまた会いたいよ ねぇ
また会いたいよ