リピーター客はにつく

集客というのは、お店を出して最初の壁になる部分です。
そして次に壁となるのが、リピーター客を作れるかどうか?

南原竜樹氏は中古車ディーラーをしていたので、新規顧客よりもリピーター客の母数が多い、成熟マーケットで勝負していました。

ディーラーではやたらサービスをよくしようとしますが、マニュアルに沿ったサービスではなく、心からのおもてなしを大事にしたようです。

雨の日に走ってきて傘をさしてくれるなど、マニュアルではなく思いやりから行動している人は信頼できます。

そして購入欲が高まった時に、その人から買いたいと思います。

南原竜樹氏が手掛ける呼帆荘(こはんそう)は二人の仲居さんがおり、その二人を指名して泊まる人もいるようです。

ちなみにこの二人は光一と剛ではありません。

指名したい仲居さんが休みの場合、宿泊日をわざわざずらすお客もいるようです。

集客は正直しんどいこともありますが、そんな人気な従業員がいたら助かりますよね。
現在、飲食店などを営んでいる方などもヒントになってもらえれば幸いです。

女将はであり、攻めの集客をする

ホテルと違って、旅館はコミュニケーションが多い場所です。

でもそれが楽しみだったりもします。

日本人は安心感のある、家庭のような環境に落ち着きを感じるようです。

なのである種、関西のノリのようなお節介なくらいのコミュニケーション力が女将には求められます。

そのコミュニケーションはスタッフ内にも行い、お客の情報を共有するそうです。

女将がスタッフに働きかけて、常に気にかけるのでモチベーションも上がります。

なので、料理長がちょっと散歩に出た時に、お客とばったり会ったら、気持ちいい挨拶ができたりします。

掃除している人も、お客に気持ちのいい接客ができます。

ディズニーみたいですよね。

そんなふうにおもてなしの心は伝染するようです。

だから、女将は少し口うるさい母親のようにもなります。

「お客さん来てるんだから、ちゃんと挨拶しなさいよ!」

みたいな感じです。

お客として泊まる側も、少しくらい口うるさい方が好きな人もいるんじゃないでしょうか。

いや、むしろ硝子の少年時代に戻って、叱られたいという人もいるかもしれません。

また女将というだけで、一般的には興味がある職業です。

南原竜樹氏は女将こそ、SNSを集客のための攻めとして使っていくべきと言います。

コミュニケーションを求めて旅館に行くので、SNSなどで少しやりとりをしていたりすれば愛着も湧きます。

南原竜樹氏は、女将こそ広報に適していると指摘します。

もちろん、必ずしも女将がやらなければならないわけではないし、女の仕事だ!というふうには南原竜樹氏も書いていません。

あくまでも役割としてそういう人が必要であり、わかりやすくするために女将と言っています。

という事で、叱りつけるよりも、叱られたいマジで!くらい口うるさく集客の事を知りたくなったら、この本を手にとってみてください。