皆さんは館に行った時にどんな部分を見て、また行きたいと思うでしょうか?
南原竜樹氏が旅館再生を手掛けた「呼帆荘(こはんそう)」は、汚い旅館だと著者の南原竜樹氏は思ったそうです。

確かに汚れてるな、なんか暗い雰囲気だなと思う旅館はあります。
そういう旅館は、次も予約して行こうとは思わないものです。

そんな状態の「呼帆荘」をどうやって再生したのか?

今回の章は、職場でベテランと言われるようになったような人が読むと、何かヒントがあるかと思います

前回は旅館の業界に蔓延る、古き慣習を南原竜樹氏が取り上げていました。

今回は南原竜樹氏が、どのように旅館を再生していったかを述べています。

それは、前章でも触れていた普通の事を普通にするだけと言います。

普通の会社は集客をします。
そして集客が経営にとって、とても大事な部分です。

しかし旅行エージェントが集客をしてくれる時代が過去にありまし
それにより、旅館が集客をしなくなりました。

そしてエージェントの意向にのみ旅館は従います。

お客さんの要望を聞かなくなり、お客さんの喜ぶサービスができていない旅館が多いと南原竜樹氏は言います。

前出の旅館が汚れているというのは掃除をしたり、改装すればいいだけです。
それをしないという慣習ができています

誰を喜ばせるのが一番大事なのか?
旅館でも普通の仕事でも共通するポイントだと思います。

最大のはしがらみ

旅館の90%が赤字という事です。

こう書くと、旅館経営をしようとする人はいなくなってしまいそうです。
しかし、そのほとんどがバブル期にした、過剰な増築などによる借金が原因との事。

つまり利益は出ているが、返済に消えてしまっているようです。

そして南原竜樹氏は、まずすべき事はコストカットと言います。

コストカットの最大の敵がしがらみになります。

古い慣習のある業界なので人件費を削減したい、昔からの取引先との取引をやめたいと思っても、なかなか実行できません。

そこで、業界の外の人間に責任者になってもらって、思い切ったコストカットを断行していくという事が大事だと言います。

仕事でも外部の客観的な目で見てもらって、改革する事はあるかと思います。

結構、当たり前な事ばかりだったかと思います。

私自身も、改めようとわかってはいる事などは人が言ってくれて、背中を押されて取り組むという事はあります。

改めて自分に当てはまっていないかこの本を読んで自己分析してみてはいかがでしょうか。