2020年6月


大学病院での検査が一通り終わり

2020年6月25日全ての結果が出る


前日に名古屋に行き

兄と兄嫁と私で病院へ行った


兄は前日にあまり詳しく話は聞きたくない

ステージは聞かないと言っていました。


3人で診察室に入り話しを聞く

主治医は転移があるので手術や放射線は不可

抗がん剤のみの治療になるとだけ言いました


主治医からはステージや余命は言われず

兄は診察室を出ました。


兄が診察室を出てから

私は主治医に聞きましたステージと余命を


尿管癌ステージ4

余命は一年から一年半

五年生存率20%と言われました


万が一抗がん剤が効いて肺とリンパの転移が

消えたら手術が出来ますかと聞いたら


転移が消えても手術は意味がないと返答した


分かりましたと言い診察室を出た


会計の時に兄が何の話しをしたのかと聞いたので

お兄ちゃんのステージや治療方針だと伝えた


前日に細かい事は聞きたくないと言ったので

何も教えないけど聞きたくなったら

いつでも聞いてと伝えました。


私は助手席に乗り兄嫁は運転

兄は後部座先に座りました


車を走らせ10分位経った時に

兄がやっぱり全て教えてと私に言いました。


兄嫁の口からは話す勇気がないと

私に言っていたので

兄には私から話しをしました


兄の顔を見ながら話すことはできなかったので

助手席に乗っていた私は真っ直ぐ前だけ見て


ステージ4で抗がん剤が効いて

転移が無くなっても手術不可

余命は一年から一年半

5年生存率は20%と淡々と伝えました


兄は小さな声で一年かっとだけ呟きました


そこから30分だったのか1時間だったのか

私もよく覚えていないのですが

兄は無言でした。


兄に余命を伝えたのは私です

とても辛かったけど病気と向き合う為にも

自分の病状は知っておいた方が良いと思い

兄にきちんと伝えました。


そして兄に言いました

余命宣告されて

万が一抗がん剤が効いても 

手術は不可と言われて

下手すると抗がん剤でやられちゃうよ

余命より早く死んでしまうこともある

それでも病院や主治医に命を預けるのかと

聞きました


抗がん剤治療しながらでいいので

私が探した物をやってくれないか

妹を信じて任せてくれないかとお願いしました


暫く黙っていましたが

分かった!

俺はお前に命を預けるよ

大変ことお願いするけど頼むねと

言ってくれたので

東京に帰り直ぐに準備を始めたのです


そして2020年7月から抗がん剤GC療法が

始まったのです