じゃー帰るわ。って
潤くんはなんだか不機嫌なまま
タクシーに乗って帰っていった
バレバレ?
私、そんなに顔にでてる?
二宮さんには気づかれてない、よね…
潤くんが勘がいいだけ、だよね…
でも、もし暴露てたらって思うと恥ずかしくて
少し顔の火照りを取るために外の風にあたった
今日いた女の人…この前と違ってた気がする
気のせいだったのかな?
それとも、友達…?
には、あまり見えなかった
そんな事を考えてたら
あっ、って思って
ふって、小さくため息まじりに一人で笑ってしまった
結局、私は二宮さんの事を考えていた
潤くんのいう通り
私は二宮さんのコトが…好きなんだ
私は空を見上げた
満天の星空
目線を移すと二宮さんの部屋が見える
まだ、明かりがついている
その明かりを見て、私の胸がきゅーってなった
二宮さんには彼女がいる
だから、叶うことのない恋
だから、胸の中にそっとしまっておこう
好きって気持ちは
突然で
何がきっかけで、どうして、どこが、って考えても答えに出来ないもの
でも、それは上手くいくとは限らない
いや、寧ろ叶わないコトのほうが多いんじゃないかな。
好きって気持ちが重なるなんて
奇跡だ
私にも、いつか奇跡が起きるかな。
もう一度星空を見上げて
流れ星を探してみたけど
星は流れてくれなかった
そんなに上手くはいかないよね
あいつに、告白しないの?
えっ?!私は潤くんの言葉に驚く
いやいや、そんな驚く?
好きなら当たり前のことでしょ?
気持ちを伝えるって
真っ直ぐな潤くん
だって、彼…彼女いるし。そう呟く
じゃー諦めた訳?
って潤くんは言うけど
諦める?
何を?
二宮さんへの想い?
伝えるということ?
付き合いたいって想い?
図々しくも考えていたコトはあったけど
いや、諦めるもなにも
始まってもないし。
断られるのを分かってて告白なんて出来ないし
二宮さんには彼女がいる訳で
この想いを伝えても
相手に迷惑になるだけだ…
……。
いや、傷つきたくないだけか…自分が
なんて顔してんだよ。
って潤くんが私の顔を覗き込む
言われて、私はそんなに悲しそうな顔してたのかなって気がつく
そう言われたから私は潤くんを見て笑う
私は大丈夫だよって。
それを見て潤くんは
無理に笑うなって。
そう言って私の頭をグチャグチャって撫でた
なんでか、潤くんはすぐに私の気持ちを見抜いてくる
頭を触れられたことに
なんだか、照れ臭くてドキドキして
もー、髪の毛グチャグチャになったじゃん。
私は髪を直しながら口を尖らせて潤くんを見た
でも、その顔は俺の前でだけにしろよ。
笑ってそう言った。





