ピュアシーの使用感 見え方など | ハイエースでトランポ バイク生活

ハイエースでトランポ バイク生活

夫婦でのんびりバイク遊び




 白内障治療を受けました。折角の機会なのでこれから治療を受ける方の参考になればと思い書いてみました。
[状況説明]
私は51歳で右眼だけ手術を受けました。
手術前は比べれば左眼より右眼は何となく薄く霧が掛かった様に見えるケド見えない訳では無いといった状態でした。
(片目をつぶって比べて見れば気づくといった程度)
両眼とも老眼ではありません。
手術前、遠方から手元まで裸眼で見る事が出来る状態。但し両眼とも乱視を持っているので長時間の読書やPC作業、映画鑑賞は眼鏡を使用していました。又、普段の生活では裸眼で何も不自由は無いし余程細かい文字で無ければ読めるのですが、視力検査では(乱視なので)どちらが切れてるか分かりづらく成績が低い為、運転免許は眼鏡条件でした。

補足:手元は乱視の影響が殆ど無いので裸眼でスマホの文字が読めます。TV距離では乱視の影響があり小さな字幕は眼鏡が無いと辛い状態。運転はメーター表示から遠くの景色まで裸眼で見えますし、標識も裸眼で読めます。但し信号の下に書いてある文字は細かいと近づくまで読めません。まぁ私は眼鏡条件だから眼鏡使用して運転なのですがね。。。
上記の通りなので時々眼鏡を忘れて運転してしまう事がありました。乱視の為、細かい文字(画数の多い漢字など)は隙間が曖昧で何て書いてあるか近づかないと読めませんでしたが、(日なのか目なのか分からないといった感じ)景色がぼやけて見えないという事は無く、細かい文字は辛いといった状況でした。(大きな物は影響無い)

私が使用している眼鏡は近視でも遠視でも無い為、度は付いていません。乱視の補正が入っているたげの眼鏡です。(ですから眼鏡をしてもしなくても見え方はほぼ変わりません。文字が読み易くなるかどうかが変わるだけです)

[眼内レンズ選び]
 白内障手術を検討されている方は、色々webで勉強されてご存知かと思いますが、大きく分けると2種類「単焦点レンズ」と「多焦点レンズ」に分類されます。またここからが悩ましいポイントなのですが、選択は1回限り!なのです。眼鏡やコンタクトは気に入らなければ買い替えれば良いですが眼内レンズの選択は基本的に人生で1回です。
 これは再手術が眼への負担が大きく難易度の高い手術になってしまう事。レンズの寿命が100年程度で被術者の余命より充分に長い事が影響しています。
 さて、次に考える事は費用についてです。単焦点レンズは保険適用なので手術費はレンズ代込みで¥5万/片目程度です。(3割負担の場合)
多焦点レンズの場合はどのレンズを選ぶかで費用は大きく変わりますが手術代¥5万+レンズ代¥15〜50万/片目程度です。(3割負担の場合)

それぞれの長所短所・見え方
[単焦点レンズ]
このレンズを選ぶ場合は、遠方、中間、又は手元のどの距離を眼鏡無しにしたいかという事になろうかと思います。選んだ距離は眼鏡無しで見える様になりますが、その他の距離は眼鏡を使用する事になります。私の父(77歳、強近視+老眼)は手元合わせの単焦点レンズを選びましたが、読書やスマホ、PC作業までは眼鏡無しとなり老眼も無くなったと喜んでいました。また手元合わせだからといってその他の距離が全く見えないかといえば、そうでは無く距離が離れていくに従って緩やかにピントが甘くなる見え方だそうで、今までは眼鏡無しだと自宅内でも歩けない程だったそうですが、今は自宅内は裸眼でどこでも歩ける程度には見えているそうです。
 単焦点レンズの長所はその見え方の綺麗さ、選んだ焦点距離において欠点が無い事だと思います。単焦点レンズはハロー・グレアといった多焦点レンズでは問題になる光のにじみといった問題が有りません。又、コントラスト低下といった見え方の質低下も無く、生身の眼と変わらないといって良いかと思います。だからプロの運転手や写真家、美術や色、色彩に関わる職業の方々は単焦点レンズを選択するのだろうと思います。
 欠点は選んだ焦点距離以外は必ず眼鏡が必要になる事です。
[多焦点レンズ]
このレンズは複数点(遠方、中間、近方の3点など)にピントが合う事が最大のポイントです。生活の多くの場面で眼鏡無しで過ごせる事が魅力です。但し良い事ばかりでは有りません。短所もあるレンズです。まず、有名なのはハロー・グレアと呼ばれる光のにじみや不快な広がりが発生しやすいです。発生する事もある。では無く必ず発生すると思って下さい。程度の大小の話であり、発生しないということは無いと思って良いです。夜間運転を行う人は注意です。またコントラスト低下も発生します。これは例えば生身の眼には鮮やかな赤に見えている物が若干くすんだ赤に見えるといった状態になるという事です。なぜこんな事が起きるかというと多焦点レンズは遠方、中間、近方と目に入って来た光を少しずつ分けてそれぞれの視界に使用するからです。単焦点レンズは目に入って来た光を全て使って1つの視界を作っていますが、多焦点レンズでは目に入って来た光を分けて遠、中、近に少しずつ使うので色彩情報が甘くなってしまいます。
 完璧な見え方にはこだわらず、眼鏡を使用しなくて良い時間が多い方が生活が楽(QOLが高いと思える)と感じる方は多焦点レンズを検討する価値があると思います。

[焦点深度拡張レンズ]
 さて、何やら難しい名称が出て来ましたが、これは多焦点レンズの仲間です。多焦点レンズには上記の様な欠点がある訳ですが、この焦点深度拡張レンズは単焦点の様に欠点が無く、それでいて多焦点の様に広くピントが合うという夢の様なレンズです。
ビビティーやピュアシーといったレンズがこれにあたります。但し欠点が無い訳ではないです。遠方〜中間〜50cm辺りまでは連続的に実用レベルでピントが合いますが、スマホ距離(近方)は見え方が甘いです。頑張って睨みつけていれば一文字ずつ読めなくも無いですが、実用的では有りません。やはり眼鏡か必要です。

[実際に手術を行なってみて]

 私は多焦点レンズの仲間である焦点深度拡張レンズのテクニス・ピュアシー(トーリック(乱視用))Johnson&Johnson社製を選択しました。施術は右眼のみ。術前は遠方〜手元まで裸眼で見えており老眼も無い状態。

視力検査は下記

術前 裸眼0.1 眼鏡使用1.0

術後 裸眼1.0 眼鏡未使用 ※乱視が無くなった。


補足ですが私の場合の術前視力0.1、矯正視力1.0というのは先記の通り文字の読める、読めないとほぼ同義です。眼鏡は近視でも遠視でも無く乱視補正しか入っていないレンズなので、私の場合の視力とは細かな文字がどの程度読めるか。と同じ意味となります。視力0.1でも遠方〜手元まで綺麗に見えていました。

 術後の見え方ですが、遠方〜50cmまでは連続して実用視力がある状態(相当細かい文字で無ければ裸眼で読める)、景色ははっきり見える。乱視も治った状態です。TVの字幕も裸眼で読めます。但しスマホ距離はピントが甘々で苦労しながらで無いと読めません。何とか少しずつ確認できる程度。スラスラ読むには眼鏡が必要です。私は老眼になった事がないですが、近い感じなのでしょう。但し近視の老眼は眼鏡を外して物を近づければ読めるそうですが、眼内レンズは近づけても見えません。逆に近づけるほどピントが合わなくなります。スマホを少し離して見ると良く見えます。少し手を伸ばしたぐらいでスマホの文字も読む事ができます。

但し、、、私の場合は左眼は手術しておらず老眼では無いので何の苦もなくスマホの文字も読めています。

 ハロー・グレア(光のにじみや不快なギラつき)については殆ど有りません。わずかに「これがそうなのかな?」という程度の光のにじみがある様に感じる程度です。なぜ自分の事なのにはっきり書けないのかというと、比較対象が乱視の見え方だからです。実は術前は乱視だったのでもともと見ていた視界もギラギラだし、ボワァと滲んで見えていました。(夜間の対向車や街のネオン)(昼間は気にならない)それに比べるとむしろ眼内レンズを入れてからは乱視が無くなり見え方も良くなったので不満ゼロなのです。手術していない左眼(乱視)と比較しても術後の右眼の方がハロー・グレアはありません。

 コントラストについては手術していない左眼と比較して「比べればほんの僅かに色が薄いかな?」というレベルです。暗さはむしろ手術していない左眼の方が僅かに暗く見えます。これは左眼はまだ手術しなくて良い程度というだけで白内障だからだと思います。(実は両眼とも白内障の進行度合いは同じです。左眼は視界に関わる部分がまた白化していないというラッキーな状態だった)51年物の生体レンズと新品の人工レンズを比べればやはり新品レンズの方が透明で明るく見えるのでしょうね。

色の見え方については暗くても変わりません。とても綺麗に見えていますし色がくすんで見えると感じる事は全く有りません。左右の眼を比較すれば、なんとなく僅かに手術した方の眼は色が薄く見えているのかなと気付ける程度です。


[その他 感想など]

 ピュアシーを入れた右眼は、遠方も中間も近方も全てにピントが合って見えています。3日で慣れましたが初めは何だか変な感じでした。例えるなら3Dのゲーム画面を観ている様な感じでしょうか。遠くを観ているのに近くもピントが合って見えているのは気持ち悪い感じでしたね。。。何かを意識して観ている時はそれに集中しているので違和感はないのです。気持ち悪かったのは何という事無く漫然と景色を観ている時です。(室内は近くの景色だけなので余り違和感は無かった)何か創り物の景色、CGを見せられている様に感じていました。

 それとこれは私だけかも知れませんが、上記に遠方から50cmまで連続的に実用視力がある。と表現しましたが、これは何と説明したら良いのでしょうか。。。一般的な体験として物の見え方は手前の物が見にくければ更に遠くの物はもっと見にくいと感じるのではないでしょうか?しかしピュアシーの見え方は必ずしもそうとは言えず、何というか視力1.0と視力0.8がまだらに存在する様な印象です。

 景色を観ている時は何も違和感はありませんが、デパートや駅構内など色々な距離に文字がある場合に必ずしも奥(より遠く)の文字が読めるからといって手前の文字が読めるとは限らない事に気付きます。たぶんですが、視力は1.0から0.6辺りまでが波打つ様に各距離に存在するのだと思います。これは私が感じている印象の話であり、実際はそんな筈はないといった内容かも知れません。又、大きな文字はどの距離でも綺麗に見えています。

 私の体験と父親(単焦点レンズ利用者)から聞いた話しを元に想像するに単焦点レンズは狙った焦点距離にて100点の視界が得られ、眼鏡を使用すればどの距離でも100点の視界が得られるレンズ。多焦点レンズは多くの距離でピントが合うもののどの距離でも100点とは成らず85点までしか出ないレンズであり眼鏡を使用しても100点には成らないレンズだと思えば良いのかな。と感じました。

[イメージ]

単焦点レンズ: 画像100点 便利さ50点

多焦点レンズ: 画像85点   便利さ95点


[最後に]

 私にとっては生身の眼からピュアシーに変えるという事は下記の様なことでした。

良         : 乱視が治る(白内障はもちろん治る)

悪         :強制的に老眼に成ってしまう

変化無し: 余り眼鏡を必要としない

不安       :どの程度ハロー・グレアがあるのか?

              どの程度コントラストが落ちるのか?


単焦点レンズだと生活の中で眼鏡を使用する機会は手術前より必ず増えてしまいます。これはQOLが下がるだろうと考え選択肢から外しました。

又、私の場合、左眼(老眼では無い)は手術しないので、引き続き手元視力は維持され眼鏡無しで見えるという安心感も有りました。

さらに思考を進めて、、、このままでもいづれ老眼に成るのだろうから少し早く右眼は老眼に成ったと思えば良い。という心の整理がついたというところも有り、多焦点レンズを選択するに至りました。

手術後、嬉しかった事は運転免許の眼鏡条件が無くなった事です。眼科医に「多分眼鏡条件外せるよ。免許センターで無料で視力再試験&免許条件変更を行なってもらえるから行ってみたら?」と教えてもらい早速行きました。左眼は手術していないので少し心配でしたが無事眼鏡無しに出来ました!これは嬉しかったです。(私はバイクにも乗るのでヘルメットを被る際、眼鏡無しは楽なのです)

 

 皆さん気になるだろう手術の事を少し書いておきましょうか。

 手術は10分程度で終わります。痛みは有りません。手術30分前辺りから目薬をしたり、眼を洗浄したり、少しずつ気持ちが高まって行きますw

眼は麻酔をするので痛みは全く無いのですが、意識はあるし視界もあります。幸いにもピントは合わないので明るい、暗いが見える程度で何をやっているかは見えません。(見えたら怖いよね。その心配はありません)光がぼわぁーんと見えており、それを観続けている様に言われます。術中はずーと涙の様な液体を垂らされるので眼が乾くといった事もありません。手術後は翌日まで眼帯をしているので新しい視界を確かめる事は出来ませんが、眼帯の中で目を開けても良いので、明るい、暗い程度は見える、、、というか感じる事が出来ます。

 手術翌日、いよいよ眼帯が外れます。ここで初めて新しい視界を確認する事になります。その時の感動や色々、、、もろもろは手術した人の特権と言うか、楽しみでしょうから記載は止めておきます。お楽しみに。。。

 お風呂は術後4日程度入れないので夏季はお勧めしません。なるべく涼しい季節が良いと思います。


 さて、色々思うままに書いてみましたが、これが誰かの参考になれば幸いです。結論としては手術して良かった。焦点深度拡張レンズを選択して良かったと思っています。私は術前から眼鏡無しで多くの時間を過ごしていましたから、単焦点レンズは私には辛かったと思います。さてさて、では終わりにします。最後まで乱文にお付き合い頂きありがとうございました。