メリークリスマス ~後編~ | どうしよう 俺

どうしよう 俺

20年間服用した 向精神薬 ソラナックス&デパス

完全断薬して 7ヶ月が過ぎ日々の 徒然を語ります

って、クリスマスとっくに終わってるやん

まぁ、でも、現場って常にこんな感じですよね(^_^;)

電気屋の田木さんは、暗闇のなか、下から懐中電灯を自分の顔に当てながらこう言った。

「ジミーさん!私、閉所恐怖症なんです。
だから今すぐに帰らせて下さい!」


(こ、こわっ!えっ~、はぁ、参ったなぁ
オーナーからの指示は後、15分で停電の原因を探り、電気を全階に点けるというものだ。
ラブホが1年で1番の売り上げを出せるのは今日だということは、小学生だって知っている。
田木爺さんには、頑張ってもらわないといけない!)

『あの、あの、田木さん!どうすれば閉所恐怖症を感じなくできますか?』

「そ、それは…」

「う、歌を歌ってもらえれば、何とかやり過ごせるかもしれません」

『はぁ? えっー、えっー、まじかぁ』

「まじです!」

もう時間がない、しょうがない、やるしかなかった

って、何を歌えばいいのか
ワンオク、声高すぎだし、米津、歌えねぇし、
パプリカ、子供すぎるし、、

うーん、うーん、どうしよう

やばい、時間がない!

あまりにも焦ったせいか
その時、無意識に歌ってしまった。

🎵おお、ブレイネリ、あなたのおうちはどこー
🎵私のおうちは、スイッツランドよー
🎵きれいな湖水のほとりなのよー

ヤッホー
ほっとらんらんらん
ヤッホー
ほっとらんらんらん
ヤッホー
ほっとらんらんらん
ヤッホー
ほっとらんらんらん
ヤッホーボー

はぁ、はぁ、はぁ (´ヘ`;)
田木さん~どーですかー?
何とか元気になりましたかー?

「はーい!ジミーさん!おかげ様で閉所恐怖症治りましたー!」

ま、まじですかぁ(^_^;) はやっ

「まじです!」

「さて、早くブレーカーを探しましょう」

俺たちは、それから、部屋中をくまなく探し続けた

そしてついに

真っ暗な暗闇の中、二人は歓喜の声を挙げた

「あった、あったよジミーさん」

『ありましたね田木さん~』

タイムリミットまで、あと2分もなかった。

田木さんがブレーカーを上げると、地下室には眩しいほどの灯りが点いた。

「間に合いましたねジミーさん」

そう言いながら、田木さんは、まだ
懐中電灯をあごの下から顔を照らしている。

こ、こわっ
 
あはは(^_^;)まぁ、いいかぁ

俺たちはオーナーとの約束を果たしたんだ

これからの時間は、頭上で若者たちが愛を育むことだろう
俺たちには、それは無いが、地下にいる二人は満面の笑顔だった。

困難な作業をやり切った男前の顔だった。






帰り際、田木さんがこう言った

「ジミーさん、メリークリスマス」