夜中、酔った母に起こされ。
わたしは下着姿で、家から追い出された。
生ぬるい風が流れた。
空を見上げると、綺麗な星空。
近所からは、
明るい声が聴こえる。
ざらつくアスファルトで、わたしの足の裏が痛む。
人に見られない場所を探し、
人が通る度に隠れる。
駐輪場の自転車の狭間で、うずくまる。
クモの巣が気持ち悪い。
何時間か過ぎた頃、ガチャンと鍵が開く音がする。
家へと階段を上がる。
そのとき、
向かいの家から聴こえた、
(おやすみー)の、
親子の声に、わたしは振り返り。
家のドアを前で、
わたしは、、
すべてに絶望した。