美しい海岸の秀逸な、ポイント・レイズへ | it' my america

美しい海岸の秀逸な、ポイント・レイズへ

 最初の目的地は、サンフランシスコの北約50kmのところにある、ポイント・レイズ・ナショナル・シーショア。国立公園局が認定する、合衆国本土の東西の海岸に各1ヶ所づつしかない、海岸の地形的な美しさ珍しさから選ばれたエリアである。

  緑の台地が海と出合って波に削られ、白い崖となって海面と交わる、緑白青の3色のコントラストが素晴らしい自然美を形成している。公園内のビジターセンターで聞いた話によると・・・。

 その昔、マゼラン海峡やパナマ地峡を渡って太平洋側に出たスペイン人やイギリス人がやってきて、この地に暮らしていたインディアンに領土宣言をしたが、それきり現れなかったという話が伝わっているという。
 ちなみに、サンディエゴからサンフランシスコまで、スペイン人が入植して教会を建てた証である「サン」
または「セイント」の付く地名は、サンタバーバラやサンルイオビスポ、サンノゼにサンタクララなど軽く30
を数える地名を数えることが出来る。その北限になるのが、オレゴン州との州境に近いカリフォルニア州北部には、ギリシャ語の「我見つけたり」を表すユーリカ(EUREKA)という町があり、大航海時代の苦労が忍ばれる。
 海と川が入り組んだ沼沢地を歩くトレッキングに参加したかったが、仕事で来ている以上色々回らなければならず、のんびりしていられないので別の機会に譲ることにした。とりあえず、ポイント・レイズの突端まで走ってみたら、途中の道路に孔雀や羊が現れたり、緑の大地が急峻に海に落ち込む半島の端には灯台が建っていたり、どこかイングランドを思わせる光景が広がっていた事を思い出す。
 西海岸沿いの道をさらに北へ。オレゴン州の手前には、地球上で一番高く伸びる木、コースト・レッド・ウ
ッドの森が国立公園になっている。世界最高の樹は高さ116m、30階建てのビルに相当する。そこまで毛細血管で水を吸い上げることは出来ないが、この地には地球の自転により大陸の西側には寒流が流れるという法則により、大量に湧く霧が木の上に水分をもたらしてくれるため、太古の昔から生き延びてこられた訳である。
 また、世界中で最も高い・古い・大きいの3大樹木のうち、アメリカには高いと大きい(ヨセミテ国立公園)
木が生えている。
 レッド・ウッド国立公園では、鳥たちの囀りもずっと上の方で聞こえ、世界一高い並木道を走る爽快感を体
験した。この原生林の森は、年間4000mm以上の降雨量により生育するという。森が雨を呼ぶのか、天気
が森を育てたのか、たとえ雨が降らなくても、午前中はたいてい霧に包まれている、原始の森である。
 最初の予定では、そのまま北へ走りオレゴン・サンド・デューン(砂丘)で、サンドバギーに乗るはずだったが、「晴れなければいい絵が撮れない」からと中止になってしまった。2日半かけて北上した道をインターステイツ・ハイウエイの5号線をひた走って1日でもどり、レイク・タホを経由して395号線に出た。そこで、ヨセミテ国立公園を東から西へ横切るつもりでいたが、4月も半ばだというのに積雪のため道路封鎖されていて、入ることができない。
 またまた予定を変更し、仕方なくそのまま南下、上から眺めると湖岸が真っ白に見えるモノ・レイクに出た。遠目には雪かと思えた白色の正体は石灰で、近くの火山から鉱物質を含む温泉水が湖に流れ込み、湖にはブラインド・シュリンプなる海老が大量に棲息している。その海老を食べに、これまた多数の渡り鳥がやってきて、鳥たちが落とす糞が水中の草を育てる。そして水草は海老の餌になるという、大いなる自然界の食物連鎖が働いているという。この不思議な湖を観た作家のマーク・トゥエインも、自署に書き記しているそうだ。