千「あーあ、暇。咳だってもうほとんどでないし、退院してもいいんじゃない?もー暇過ぎて逆に悪化しちゃいそうだよ。」

千晃はガランとした病室を見渡した。四人部屋だが、他に患者がいないため個室みたいなものだった。

千「誰かこないかなぁ。でも、面会は午後からだし、みんな学校かぁ。ハァ…」

千晃は窓の外をふと眺めてみた。雲一つない晴天とは今日のためにあるのか、と思いたくなるほどの快晴だ。

「入院って暇よねー」

突然、後ろの方から声が聞こえた。聞き覚えがない…わけでもないような、あるような。でも、誰なのかわからない。なぜか、見るのが怖かった。もしかしたら、夏かしの友達かもしれない。そう思って意を決して後ろをみた。

すると、隣のベットに腰をかけている女性がいた。

やっぱり、知らない人だ。でも、見たこたがあるような‥ないような…。
頭の中で必死に思い出そうとしたがやっぱり出てこない。

それと、裏腹にその女性はまた口を開いた。

「私もね、長いこと入院してたけど、あのとき暇だったなぁ。」

千晃は状況が掴めずキョトンとし、何も言葉が出なかった。

「どうしたの?体調でも悪い?」

千晃はハッとした。話しかけられたからには話さないわけにもいかない。意を決して口を開いた。

千「ううん。そうじゃないんだけど…。失礼ですけどどなたさまですか?」

そうだ、これが聞きたかったんだ、と千晃は頭が混乱しすぎてこんなに当たり前のことが聞けなかった。

「そうだったわね、ごめんなさいね、名前も名乗らないでペラペラ喋っちゃって。私の名前は実彩子。」

千「実彩子…さん…」

千晃は友達、親戚を考えてみたが''実彩子"という名前の人は思い浮かばなかった。

実「わからない?そりゃそうだよね、千晃さん」

千晃は自分の耳を疑った。今、この実彩子と名乗る女性は自分の名前を言っていた。

千「どうして、私の名前…」

実「あなたのこと、何でも知ってるよ。伊藤千晃、22歳、B型、上戸大学文学部心理学専攻の四年生。現在かなり焦って就活中。家族構成は会社員の父、主婦でパートの母、そして四つ上の兄と八つ下の妹を持つ、三人兄妹の長女。趣味は読書、ぼぉっとすること。口癖はどうせ私なんて。」

千「就活のことはほっといてよ…どうせ、私なんて…」

そんな千晃とは裏腹に実彩子は話を続けた。

実「内気でとにかく自分に自信がない。そんな自分を変えたいと思うこと早15年。」

いらないことまでペラペラと喋られたが実彩子の言っていることは確かに正しい。けれど、どうしてしっているのか。

実「ねぇ、もう一度よぉ~く私の顔をみてみて!」

実彩子は千晃にかけより、千晃に顔を近づけた。千晃はしょうしょう恥ずかしかったがよく実彩子の顔をみた。

千「あ!」

千晃の意識が戻ったときにいた女性ではないか、と思った。だから

実「わかった⁉」

千「あの、看護師さんかお医者さんですか?」

実彩子はがっかりしたのか肩を落とした。

実「それって、千晃さんの意識がもどったときに、いたからでしょ?」

千「え⁉だっていましたよね。だから…」

実「違う違う違う違う!もーっともーっともーっとよーく思い出して!」

千晃は実彩子の言うとおり、もう一度よく考えてみた。

千「あ!」

実「こんどこそ思い出した?」

千「いや、でもそんなことないか…」

実「えー!なんでほら言ってみてよ」

千晃は間違っていたら恥ずかしいと思ったが一応いってみることにした。

千「もしかして、夢であってます?」

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宇野ちゃん登場\(^o^)/

さてさて、これからどういう展開になっていくのでしょうか。

乞うご期待!!←なんて言うほどでもないですよねw汗


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