キーンコーンカーンコーン

試験監督「終了です。筆記用具をおいてください。」

隆弘は試験管の指示通り筆記用具を置いてふぅと息を吐いた。

試験監督「以上で慶明義塾大学入学者選抜試験を終了します。合格発表は一週間後の2月17日の正午に慶明大学千代田キャンパス内に掲示します。でわ、受験生のみなさんお疲れさまでした」

終わった。長かった高3の受験生生活は終わり、あとは結果を待つのみだ。隆弘は気持ちがスッキリした反面やはり、結果は不安なようだった。しかし、その不安をかき消すかのように今から実彩子に会えることが楽しみだった。何を話そうか…あのことやこのこと…たくさんある。

心を弾ませながら隆弘は駅へ直行した。早く、電車が来て欲しい…いつも以上にまってる時間が長く感じた。いつもと変わらないのに…。

電車にのりこむときっと自分と同じように他の大学を受けてきたであろういろいろな制服を着ている受験生がたくさん乗っていた。

男子生徒「俺だめだったかも…」

女子生徒「そんなことないって。今まで一緒に頑張ってきたんだから」

男子生徒「一緒に受かるといいな」

女子生徒「うん♪大学も一緒に通えるといいね」

制服からしてきっと都立比野谷高校だろう。きっと二人も付き合っているのだろうか。隆弘はなんだか実彩子と自分を見ているようだった。きっと実彩子も受けていたら自分達もあんな感じだったのだろうなと思った。

そんなことを考えていたらあっという間に駅についた。

電車を降り、改札口を過ぎ病院へ向かった。徒歩約5分。気持ちが高ぶる。もうすぐ会える…。

病院に入るといそいでエレベーターに乗り、病室のある5階で降りた。

病室の前まで来るとなんだか緊張した。久しぶりに実彩子の笑顔が見れると思うとうれしい。

ドアを開けた…。








実「隆弘、来てくれたんだね」







といつものように迎えてはくれなかった…。

誰もいないガランとした病室だった。
ただ、ベッドだけキレイに置いてある…。



つづく…



------------------------------------------


読み逃げは絶対にダメですよ~。


Aストの感想待ってます。