実・母「実彩子…?」

実彩子はゆっくり目を開けた。

実・母「どう?大丈夫?つらくない?」

実彩子はゆっくり頷いた。

実・母「朝は発作が辛かったわよね。今までずっと強心剤で眠ってたのよ」

実「今…何時?」

実・母「4時半よ。」

実「そっか…」

実・母「さっきね、千晃ちゃんたちが来たのよ」

実「千晃が?」

実・母「うん。真司郎くんと。千晃ちゃん、桜ヶ丘女子大学に合格したって」

実「ホントに?」

実・母「えぇ。センター利用で今日合格通知がきたって」

実「よかった…」

実・母「そうよね。こっちも嬉しいわよね」

実「おめでとうって…言いたかったな…」

実・母「今日はこんな状態だから病室には入らなかったけど、実彩子につたえたかったって。あとありがとうって言いたいって。また、明日来てくれるそうよ」

実「そっか…楽しみだな」

実・母「そうね。そのためにも明日には少しよくならないとね」

実「うん。千晃にも…言わなきゃだね…」

実・母「言わなきゃって?」

実「心臓のこと…」

実・母「そうね…」

実「手術のことも…」

実・母「うん…。」

実「私…手術…怖くないよ…。治療も…。」

実彩子は左手首についている隆弘からクリスマスにもらったブレスレットを右手で触った。実彩子の母はその動作を見逃さなかった。

実・母「そうよね。」

実「お母さん、そろそろ家…帰らなくていいの?」
いつも実彩子の母は夕方に一旦家にかえって、仕事をしたりしている。

実・母「でも、今日は」

実「大丈夫だよ。私は…。最近、仕事もやれてないでしょ?」

実・母「本当にいいの?」

実「うん。」

実・母「じゃあ、そうさせてもらうわ」

実「うん。また、明日」

実・母「ゆっくりしなさいね。また、明日」





実・母「仕事、こんなにたまってるなんて…。」
自然と溜め息が出た。家に帰り、実彩子の母は仕事をしていた。最近、実彩子の容態が思わしくないので病院にいる時間が長く、なかなか仕事に手をつけれていなかった。

実・母「もう、11時か…。」

なんだか気持ちが落ち着かず、あまり仕事が進んでいないわりに時間はたっていた。いろいろと考えてしまう。手術、治療、渡航、そしてあまり考えたくはないことも…。

実・母「大丈夫大丈夫。よし、やるか」

気を取り直して仕事に再び取り込もうとしたとき。

「「プルルルルル…」」

電話が鳴った。こんな時間に…なんだか胸騒ぎがした。

実・母「はい、もしもし…」

恐る恐る電話に出た。

実・母「はい…はい…えっ!わかりました!今すぐ行きます!!」




つづく…


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さぁ、かなり終盤に近づいてきました音符

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