年が明け、3学期が始まった。センター試験を目の前に控え、教室は今まで以上にピリピリしている。

直「授業始めるぞ~」

浦田先生が入ってきた。授業開始の挨拶をした。

直「きのう宿題に出したチャートの練習32をやってもらうぞ。じゃぁ……伊藤」

千「えっ!はい…」

直「前に来てやってくれ」

千晃は渋々席を立ち黒板に向かい、おそるおそる問題を解いた。

直「はい、ありがとう。」

千晃は解き終わり、席に戻った。

直「途中まではいいけど…ここがちょっと違うかな…。ここで落とすと痛いから気を付けろよ。みんなもここは落としやすいから見直しときなさい」

少し間違えてしまった。授業後、千晃はさっきの間違いを気にしているのか元気がなかった。

真「千晃、元気だしなって」

千「私、あの単限苦手だから家ですごいやってたのに、同じ間違いを今日もしちゃった…。もしも本番も…。あと1週間しかないのに…」

真「千晃…。みんな今は同じ気持ちやからそんなに気にやまへんほうがええで。俺も一緒に頑張るから」

千「うん…」

千晃は約一週間後に控えたセンター試験のプレッシャーで辛いようだった。そんな千晃を励ましている真司郎の姿を隆弘は遠くから見ていた。



隆「真司郎、勉強してんの?」

隆弘は帰り道、真司郎と二人きりになり聞いてみた。

真「うん。」

隆「お前はもう大学も決まってんのに。偉いな」

真「偉いっていうか、物好きなんかな」

隆「どういうこと?」

真「千晃の受験が終わるまでは、俺も一緒に頑張ろうって思って。なんやろな…ただ頑張れ言うんやなくて、一緒にやっていったほうが絶対にその人の力になるって気づいたんや」

隆「真司郎すごいな」

真「俺やない。宇野ちゃんや。宇野ちゃんを見てて気づいたんや」

隆「実彩子を?」

真「あぁ。宇野ちゃんは今回受験できへんやろ。せやから治療専念しなきゃあかんけど今までと変わらず勉強してる。宇野ちゃん本人がいうように、来年のためっていうのもある。でもきっとそれだけやないねん。俺のため、何よりもにっしーのためやと思う。自分がやれなくてもやればなにか力になれるって信じてるんやろうな。ホンマにそうや…」

隆「気が付かなかった。今言われるまで…。確かに実彩子も同じように受験勉強頑張ってると安心するっていうか、心強いよな…。それで支えられたことあった…。」

真「そういうこと、気付かれずにやるってホンマに宇野ちゃんはすごい。だから今、千晃の力になれるように俺もやる!」

今まで気が付かなかったが何気ないことが知らない間に力になっていることがあると気づかされた。


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