隆「実彩子を見習わないとな」

実「なんで?突然」

隆「最近ふとそう思うことが多くてさ」

実「も~からからってるでしょ」

隆「そんなことないって!俺、今受験勉強してるだろ。でもさ、やってるとついつい嫌いな教科は後回しで、結局やらなくてさ、点数も伸び悩んでるし…。その点、実彩子はやるべきことはきちんとこなしてるし、勉強だけじゃなく他のことも今やるべきことをしっかり把握できてるし…。やっぱ、俺も見習わないとな~って思うんだよね」

実「隆弘らしくないね、そんなこと言うなんて」

隆「あ、ごめんな。こんな話しちゃって」

実「そんなことないよ。逆になんだか安心した」

隆「なんで?」

実「最近、隆弘ムリしてないかって心配だったの。受験のこともきっと不安でたまらないんだろうなって。でも私に気を使ってくれてるのか最近は受験のことを心配してる素振りを見せなくなってきてて。最初は安心したけど、内心ちょっと心配だった。ムリしてないかな、私のせいで、いろいろ喋れなくさせてるのかなって…。でもよかった。昔の隆弘みたいに弱いところも見せてくれてよかった。弱いところも強いところも大好き…だから…」

実彩子は少し照れているようだった。隆弘も突然で驚いたがうれしかった。

実「こんな言葉知ってる?」

隆「言葉?」

実「僕はずっとあの山に登りたいと思っている。でも明日にしよう。 しかし、あなたは永遠にあの山には登らないだろう」

隆「え?」

実「葉っぱのフレディの著者、レオ・ブスカーリアの言葉。私、この言葉が大好きなの。」

隆「どうして?」

実「うまくは説明できないけど、私の場合隆弘たちよりも明日がない可能性が高い。だからこそ、今やれるどんなに些細なことも後悔しないように、行動しようって思うの。もしかしたら明日でもいいかも知れない。でも私に限らず誰にでも明日が必ず訪れるかなんてわからない。あたりまえのことなんてない。だからこそ今、この時間を大切にしようって思わされる。人によって感じかたは違うと思うけど、私はそう感じた」

隆弘も考えさせられた。この言葉は今の自分にもぴったりだと思った。勉強はもちろん、日々の生活だってそうだ。

隆「ありがとう。いい言葉教えてくれて」

実「うん♪まだ、時間あるんだしもっといろんなお話とかしよっか」

隆弘はこの言葉がこれからの自分の大きな支えになるような気がした。実彩子から目には見えない大切なプレゼントをもらったような気がした。

残りの今日一日を二人は満喫しようと思った。

つづく…


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