実彩子にとっては久しぶりの登校である。ワクワクと少しドキドキが入り交じっていた。32Hに足を入れると、千晃たちが駆け寄ってきた。
千「実彩子~!!!おはよっ♪」
実「おはよー!」
真「久しぶりに6人揃ったな」
秀「あぁ。なんだか俺、ダンスしたくなってきた♪」
というと、テンションが高まったのか少し踊り始めた。
実「もー秀太ってばぁw」
日「久しぶりに宇野と小テストで勝負できるなっ」
実「うん。負けないからねっ」
学校では今まで、実彩子が入院する前までは当たり前の光景だった。しかし、当たり前のことが突然なくなったときはどんな気持ちなのだろう…。隆弘は実彩子の笑顔を見て嬉しくなりつつもふとそんなことを考えた。

直「この問題解いてもらうのは…よし、宇野!」
実「はい」
数学の時間浦田先生に当てられて黒板に問題を解いた。とても入院してブランクがあったとは思えないほど、スラスラと解いていった。
日「えっ!スゴい…。俺、ここ間違ってるし…」
日高でさえもついそう呟いてしまうほどだ。
直「おっ!スゴいな。御名答だ!」
クラス中の端々から「すごい」、「ここ、こうだったのか」という呟きが聞こえた。この光景もよく見ていたものだと隆弘は思い出した。
授業中、黒板を見るついでにふと見てしまう斜め前の席。そこに実彩子がいることが隆弘は幸せに感じた。


実・母「他に手立てはないんですか?」
医「かなり悪化してきています。心臓も合併症を起こしている肺も。有効な治療は極めて難しいものです」
病院では医師と実彩子の母が話し合いをしていた。
医「もしかすると、今回の外出が最後になるかもしれません…」
母は声を出すことができなかった。薄々とそんな気はしていたが、いざ言葉として聞かされると何も言えなくなった。
医「本人には伝えますか?」
実・母「伝えないです…。今だって体はもちろん、私たちには見せなくても心も辛いはずです。これ以上あの子を苦しめられないです…」
医「わかりました…」



日「宇野、いつ勉強してたんだよー。あんな問題よくとけたな」
昼休み、6人で屋上で弁当を食べていた。
実「入院ってそれくらい暇ってことよ」
真「あとで、教えてくれへん?」
千「私も私も」
実「うん。」
日「なんだよ、いつも俺なのに」
真「宇野ちゃんの方がわかりやすいねんからあたりまえや」
日「なに~」
秀「まあまあまあ(笑)それにしても相変わらず二人はラブラブだな~」
みんな隆弘と実彩子を注目した。
隆「なんだよ~。からかうなって」
直「ひゅ~、リア充!」
隆「先生!」
浦田先生が突然入ってきて6人は驚いた。
秀「いつからいたんですか?」
直「うーん…秀太のラブラブだなぁってとこくらい?」
千「わりと最近…(;^_^A」
直「宇野どうだ?学校は」
実「すっごい楽しいです!早く退院したいなって思います♪」
直「ならよかった。午後もムリするなよ。なんかあったらしっかり伝えろよ。じゃっ!」
そういうと浦田先生はまた校内に戻っていった。
実「相変わらず面白い先生だよね」
隆「だな。」
実「でも、いい先生だよね☆」
真「そうやな~」
千「不思議だけどねw」
キーンコーンカーンコーン
秀「やべっ!!授業始まる!」
みんなついつい話しに夢中になってしまい時間を忘れていた。みんなで急いで教室へ戻った。しかし走ることができない実彩子に気を使い隆弘は手をとった。そして実彩子も握り返し、隆弘とともに教室へ戻った。

続く…


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