本編のまえに・・・一応ここでもう一度座席の確認


      




        前


窓 ■ ■ ■ ■ ■ ■ 廊


側 ■ ■ ■ ■ 真 ■ 下


で ■ ■ ■ ■ 秀 ■ 側


す ■ 宇 ■ ■ ■ ■ で


よ 西 日 ■ ■ ■ ■ す


☆ ■ ■ ■ 千 ■ ■ よ


        後




では、小説に行きたいと思いますよぉ音譜




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隆弘は実彩子のことが気になっていた。あの模試が返ってきた日からだ。授業中もときおり実彩子を見る・・・。ときどきギュッと手を握りしめている。久しぶりに見た。


直「おい、西島!どこみてんだ?」


クラス中が笑いに包まれた。日高は隆弘を見て笑いをこらえようと必死だ。


直「もう一回注意されたらこの数式の意味、答えてもらうからな。もう10月だぞ。センターまで3か月だ。集中してうけなさい」


隆「すみません・・・・」





~授業後、休み時間~


千「さっき、浦田先生に注意されたね~」


秀「もしかして実彩子みてだろぉ~」


隆「違うって、ただ眠かっただけ」


日「またまた~素直になれって」


真「そういえば、宇野ちゃん、どこ行きはったん?」


千「先生に質問しにいったんじゃない?」


秀「最近、よく休み時間いないよなぁ」


そう、最近実彩子は休み時間教室にいないことが多くなった・・・・。






~放課後の図書室~


隆弘は参考書を探すために、図書室に来ていた。放課後でしかも夕方4時半過ぎ。図書室にはだれもいないようだった。しかし


「ケホッ、ケホ、ケホ・・・ケホ、ケホ、ケホッ・・・・・・」


咳の音が聞こえた。隆弘はすぐに勘付いた。急いで咳のする方に行った。すると、本棚に寄りかかりながら胸を押さえて息をするのを苦しそうに咳をしている実彩子の姿があった。


隆「おい!大丈夫か!!」


急いで実彩子に駆け寄り背中をさすった。


実「だい・・・ケホッ・・・じょ・・・・・う・・・・ケホッ・・・ぶケホケホ・・・いつものことだか・・・・から・・・じっとしてれば・・・」


隆弘は実彩子の背中をさすりながら椅子があるほうに行き、実彩子を椅子に座らせた。隆弘も椅子に座り、実彩子の苦しそうな顔を見ると、胸がしめつけられるようだった。ただただ背中をさすった、それにかできない自分が悔しかった。




しばらくすると少し落ち着いたようだった。


隆「大丈夫か?」


実「うん。もう平気。ごめんね。こうやって隆弘に背中をさすってもらったの久しぶりだね」


実彩子は隆弘に気を使い笑顔を浮かべていたがなんだか気まずそうだった。隆弘はすこし気になった言葉があった。なんだか怖いが聞いてみた。


隆「さっき、いつものことっていってたけど・・・」


実「・・・・・・」


隆「本当はどうなんだよ」


実「大丈夫だから・・・ね!」


そう言って席を立とうとした実彩子の袖を隆弘が掴んだ。


隆「本当のことを聞かせてくれよ」


実「・・・・・・」


隆「大丈夫じゃないんだろ?もうその言葉で片付けるのはやめてくれ。本当は、本当はどうなんだよ」


隆弘はまっすぐに実彩子の目をみつめていた。しかし、実彩子は隆弘の目を見ようとしない。時間がすぎてゆく・・・・一分、2分と。実彩子は席に座り隆弘の目を見ないでこう言った。








実「もう、長く生きれないかも」








隆弘にとっては一番恐ろしい言葉だった。なにもいうことができない隆弘だったが実彩子は静かに続けた。


実「この病気のこと、隆弘しか知らないもんね。小学校5年生のときに大きな手術うけたでしょ?あのときからだんだん病気特有の症状や発作はおさまっていった。入院することも小さいころよりも減った。でも発作はときおり起こっていた。中学に入ってからも発作がときどきあって、眠れない日もあった。でもだんだん回数も減ってきて、高校生になってからはウソみたいに発作がなくなった。発作があるほうが逆に珍しくなった。定期的にうけてる健診も安定してた・・・。でもね、今年の4月から健診ごとにどんどん悪くなってきてる。確実に春より夏、夏より秋って悪くなってる。発作の回数も増えてきてる。薬も増えた。また入院かなって思ってた。でも、不思議でしょ?こうやって学校来てること」


実彩子の言葉が少し詰まった。少しも沈黙のあと、こう続けた。


実「お母さんもお医者さんも私に気を使ってくれてるのかな?でもね、私、わかってるよ。どうして入院って言われないかってことぐらい・・・・」


実彩子の目には涙がたまっていた。ひとつ、ふたつと涙の粒が実彩子の手に落ちていった。


実「ホント、笑っちゃうよ・・・。私、まだ高校生だよ?なのに、なのに・・・・こんなこと考えるだなんて・・・」


実彩子は左胸にそっと手を当てた。隆弘はどう声をかけていいのかわからなかった。そんな自分がとても腹立たしかった。どのくらい時間がたったのだろうか。いや、20分程度だったのかもしれない。何時間も沈黙だったのかの様に一分一分がとても長く感じた。隆弘は左胸に当てていた実彩子の手をそっと握った。


隆「あったかいよ・・・・。実彩子の手・・・あったかいよ」


実「ごめんね。ごめんね・・・・。私・・・。」


隆「話してくれてありがとう。」


実「ずっと黙ってようって思ってた・・・。隆弘だって今は大事な時期なのに・・・。でも、隆弘気付いてたんだね」


隆「当たり前だろ。俺達いつからの付き合いだと思ってるんだよ」


実「そうだね」


隆「実彩子のうれしかったことも、楽しかったことも、悲しかったことも、辛かったことも俺は日高たちより知ってる。実彩子も同じで、俺のうれしかったことも、楽しかったことも、悲しかったことも、辛かったことも実彩子は千晃よりは知ってる」


実「うん」


少し間をおいて隆弘は聞いた。


隆「このこと、みんなに言うのか?」


実「言わない。言えないよ。言いたくないよ・・・」


隆「そっか・・・」


隆弘はそっと実彩子を抱きしめた。実彩子の涙が隆弘の肩を濡らしていた。


続く・・・
















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