Purple side


黄「俺とどっか行かない?」


にっしー君にもこんなこと言われたなぁ……LINEで。


追加されてすぐに。


あの時は、行けなかったって理由があったんだけど、その中に少し躊躇いがあった。と言ったら嘘じゃない。


だけど、今は……いいかな、なんて思いが頭の中を過ぎる。


紫「………行く」


黄「本当に?」


紫「うん、服装決めるのと似合うメイクを考えるのに時間掛けたのに、もったいないもん」


黄「じゃあ行こっか」


光啓は立ち上がると、私の手を掴み、その下から自らの手を重ねた。


少し強引なのに全く嫌な気分にならない。


黄「どこ行こうか」


紫「新しい服買いたいかな……?」


黄「ん、じゃあ行こうか。すぐ近くにお店並んでるとこあるし」


歩くスピードが違って、光啓はゆっくり歩いてるはずなのに、私は小走り。


黄「あ、早いか」


それに気付いてか、スピードを落とす。


紫「ごめんね……遅いでしょ?」


黄「大丈夫だから。それでケガさせる方が嫌だし」


紫「ありがと……」


黄「悪いとか思わなくていいから」


そう言うと、繋がれていた手を今さっきよりも強く握り返された。




そんなに上手くいかない『代』の『デート』。


もちろん、あの方達も絡んできてハプニングあります笑