Purple side


彼は多才。


ほぼほぼ完璧。


顔も整ってるし、もちろん歌唱力もある。


ただ、人間だから難がある。


それが性格だったり、態度だったり、考え方だったり、色々だ。


「実彩子……見つめないで」


紫「あ、無意識……ごめんね」


そう考えていると、いつの間にか見つめていたらしく、目に映るのは彼の真っ赤な顔。


「集中できないだろ」


紫「私なんて気にしなくていいよ」


「隣にいるから無理」


紫「じゃあ……」


彼を除けぞけて、離れた所に向かっていく手を引き止められた。


紫「邪魔になるって……」


「俺が止めればいいから」


そして、彼の膝の上に座らされた。


紫「恥ずかしいからやめて」


「今さらじゃん」


有無を言わせない。


これが彼の難の一つでもある。


若干嫌い。


だけどね……


後ろから包まれたらどうでもよくなる。


比例して心も温かくなる。


そこから彼の優しさが伝わってきて。


それが彼のいいところ。


それが結構好きだったりする。


紫「重いから降ろして」


「はいはい」


あ……私、自分で言ったくせにちょっと寂しい。


「本当は降りたくなかった?」


意地悪な笑を浮かべて、上目遣いで聞いてくる。


うざったらしい。


そこもまた難。


やっぱり嫌い。


なのに、彼と付き合っている。


彼にドキドキさせられっぱなし。


そうなるのは多分、難より好きなとこのほうが多いからかな。




初の男子メンバー選択式です!!5人の中から選んでください。


誰選んでも釣り合いが持てるように、一応5人全員の特徴?みたいなのを入れてます。


違和感なく読めるようになってればいいですね……( ˊᵕˋ ;)