検査してきました。今感じてる事を忘れないうちに書こうと思います。
多分長くなりそう…

うちは、娘を連れての再婚で、3年間の不妊治療で、最終的に顕微受精にて今お腹にいる子を授かりました。3年前に自然流産後、初めての妊娠です。夫も再婚ですが子供はいませんでした。

この検査を考えている方は、環境も状況も人それぞれで、しっかり答えをもって望む人は少ないのではないかと思います。

私達夫婦も、話し合いはしたけどちゃんとした答えは、それぞれの胸の内になんとなくあった感じでした。

病院へ行き、カウンセリングで最初に言われたのは、なぜ旦那さんにもきてもらったのか?ただ同意書にサインする為ではない。ということ。

陽性反応が出た場合、その後の羊水検査、中絶か妊娠継続か決断するまでに、私の週数の場合、約2週間弱で決めなければならない。パニックになりかねない。そんな場合、旦那さんがしっかりと支えなければいけない。その心構えができるのか?

話をしながら、涙がポロポロ。

まず、大きな病院では中絶はしてくれないだろう。ほとんどが個人病院でその手続きをしなくてはいけないこと。
出産、中絶どちらとも命の危険にかかわることは同じってこと。

妊娠継続に関しては、ダウン症には軽度~重度があること。今の時代でも手厚い援助があるとは言い切れないこと。
でも、しっかり生きてるダウン症の方は沢山いること。

この検査では分からない、なにかしらの先天異常をもった赤ちゃんは出産年齢に関係なく20~30人にひとりいること。

赤ちゃんの命にかかわる可能性のある検査であることを再度確認して、検査を受けるか、もう一度2人で話しあってもらいたい。

そう、話して下さいました。

この時の私の気持ちは、産みたい。
でした。きっと、旦那さんは分かってました。

そのあと、2人で考える時間を与えていただきました。お天気も良かったので、人があまりいない病院の中庭で話しました。

旦那さんは、陽性ならあきらめようといいました。きっとそう言うだろうなぁって思ってました。

でも、前に話してた時は、もし陽性なら次考えよう。だったけど、今回は陽性ならもう子供はいらない。でした。
私の身体をこれ以上危険にさらしたくないのと、心を苦しめたくないという思いから。

それと、娘に負担はかけられない。と言う思いが強い様でした。

私は、やっぱり娘に兄弟を。と思う気持ちが強く、どんな子でも一緒に生活していれば可愛いと思い、守らなければいけない気持ちが、娘に変化をもたらすのではないかと思っていました。
だから、私は検査をしてもし陽性であれば覚悟をもって産みたいと…

しかし、旦那さんはもっとずっと先を見ていました。

私達がその子と一緒にいられるのはおそらく、長くて40年。旦那さん84歳。私78歳。娘は53歳。
ダウン症の子の寿命は50~60歳。

旦那さんと私がいなくなってから約10~20年の間、娘にこの子を託さなければいけません。
娘は結婚して家庭を持って、経済的に旦那さんに頼っているのか、自分で稼いでいるのか、未来はわかりません。
ダウン症の子もその時、どんな状態かも今はわかりません。医療機関が必要なのか、施設が必要なのか、自宅での生活なのか。結婚しているのか。
私達もこの子に必要なお金はどれぐらいかかるか分からないので、娘にどれだけの財産を残せるか…

旦那さんは、娘が男だったら違う選択だったかもしれないと言います。

旦那さんの思いに、揺らぎました。

でも、どうしても生きている命を自ら消す勇気は私には持てない。

その葛藤に苦しみました。

苦しんでる私に、旦那さんが、俺達にはあいつ(娘)がいる。あいつの未来を1番に考えたい。あいつは自由が必要なやつで、それを妨げられる事に、耐えられなくなるだろう。あいつの未来は明るくなければいけない。

その言葉に、私の産みたい気持ちが少し変化したのを感じました。

血が繋がってない娘を、今お腹にいる自分の遺伝子を持った子より、優先に考えている彼の葛藤と、私の葛藤は同じなのかもしれない。

もしかすると、彼の方が44年間いつか会いたいと願っていた我が子を、一度も抱けない無念さは大きいのかもしれない。

私だけが辛いのではないと。

初めて感じた瞬間でした。

旦那さんの気持ちを受け止める努力を、検査の結果の出る3週間後までにできるよう、自分の中で納得させたい。
そう、思いました。

私が泣かずに覚悟を決めたとき、娘に伝えたいと考えています。

旦那さんにもし、娘がいなかったらどうだったか?と聞くと、育てる。そう言いました。でも、実際その状況になったら、また違う葛藤と戦うのだと思います。

そんな話し合いをした後、Dr.に検査することを伝えました。

今はまだ、葛藤の中です。
頭ではなぜ産めないのか納得できています。でも、気を抜くと、自然に涙が溢れてきます。頭と心を一緒にするには、もう少し時間が必要です。

この検査をすると言う事は、命と向き合う覚悟ができるかどうか。それはひとりではなく、2人でと言うこと。

Dr.は、夫婦が試されるときだよ。

そんな事をおっしゃっていました。


検査は簡単です。自分に降りかかるはずはない。と思っているなら、受ける必要はない検査だと思います。
結果を求めるという事は、いちかばちかではなく、全てを受け入れる覚悟をもたなければいけない苦しみを、夫婦で分かち合わなければいけない。それも、統一した答えを確定しなくてはいけない。

それができなければ、受けてはいけない検査ではないかと。Dr.とお話ししてそう思いました。

Dr.は厳しいこと言ってごめんね。って言いながら、現実に起こりうる事実をゆっくり話してくれました。
誰にそんな特別な事が起こるのかわかりません。
それを知る為にこの検査をするのだから。

辛いカウンセリングでしたが、お互いの本心を引き出していただいた様に思います。

これはあくまでも、私が感じた事で、人それぞれ感じ方、考え方は違います。
出会うDr.も違います。病院によって説明の仕方も違うでしょう。
ひとつの実例として、とらえていただきたいと思います。

旦那さんと決断したこの日を忘れないように、書き留めて、前へ進みたいと思います。