窓から見えるのは曇り空。
今にも雨が降ってきそう___。
窓際でぼんやりと眺めていると、背後から声をかけられた。
「三崎、なにしてんの?」
振り返れば、西島君が私を観察するように眺めていた。
「えっと……」
返事に困るなぁ。
特に何をしていたわけでもないから、適当な言葉が出来ないや。
黙り込んだ私を見て、西島君が先に口を開いた。
「三崎は、よくぼんやりしてるもんな。実のトコ、何にも考えてなかったんだろ?」
ただ、ボケーッと空を眺めていたことを指摘され、更に返答に困ってしまう。
どうして西島君は私が何も考えず、空を眺めていたことが分かるのだろう。
自分で思っているよりずっと、西島君の方が私を知っているみたいに感じる。
「反論しないところを見ると、図星かな」
そう言って西島君は窓際に居た私の隣りに肩を並べた。