「3万って言ったよね? なんで、2万しかないわけ?」

 

放課後の2人きりの教室。

 

同じクラスの日高さんが、札束を数える。

 

「も、もうありません…許してください…」

 

許してもらえるわけがない。

 

そんなのもう分かりきっている。

 

「は?ないってどういうこと?」

 

首を小さくかしげて、微笑みながら聞いてくる。

 

 

「で、ですから…もうないんです…」

 

 

「ひ、日高さんは…あの時、助けてくれたんじゃなかったんですか?」

 

あの時。

 

それは、クラスでひとりぼっちだった私に、

 

日高さんは話しかけてくれた。助けてくれたと思った。

 

 

勘違いだった。

 

 

あの日から、彼の言いなりになった。

 

1ヶ月、3万円。彼に渡す。

 

 

逆らったら何をされるか分からない、

 

 

従うしかなかった。

 

 

 

「俺はさぁ…お前に仕事を与えてやってるだけなの」

 

 

胸ぐらを掴まれる。

 

 

「助けたつもりなんか1mmもないから」

 

 

軽蔑されるような目で見られる。

 

 

正直、限界だった。

 

 

 

 

「あ、身体売ってよ」

 

 

 

 

 

予想外の言葉が、彼の口から聞こえた。

 

 

「う、売るって…」

 

 

呆然とした。

 

 

 

「ほら、脱げよ」

 

 

床に押し倒される。

 

 

 

「や、やだっ…」

 

 

「俺に逆らうとか、いい度胸してんじゃん」

 

 

服を剥がされる。

 

 

 

 

 

 

__「今まで貰った金の分、いっぱいいじめてやるよ」