妻は中日ドラゴンズのファンなので
昨日わたしが帰宅した時も今日もわりと元気だ。

さっきも電話があり、野球中継を見ながらご機嫌のようであった。

しかし昨日は寝る前にベッドの中で「怖いよぉ」とポロポロ涙を流していた。

わたしが妻の頭を撫でながら「何が怖い?手術?」と聞くと


「死ぬかもしれないことが怖い」


と言って泣きじゃくる。

どんなに努力しても、妻のこの恐怖感をわたしは味わうことができない。

そんなわたしは、妻に何と声をかければ良いのだろう。

わたしはどうするべきなのだろうか。
●2010年10月20日(水)●

左胸に癌が見つかった妻だが
右胸にもマンモグラフィの結果、白い影が…

定期健康診断の結果でも今の病院でも「乳腺症」と言われているが
念の為、マンモトーム生検を受けたのが今日であった。

検査は予定通り滞りなく終了したとのこと。

一昨日のセンチネンパセル生検の傷も
痛むものの問題はない様子。

今日わたしは会社の飲み会があり、
ここまでの話は電話・メールで妻から話である。

大切な人が病気に苦しみ検査に耐えている中
飲み会に出席して今頃帰り道。
わたしは一体何をやっているんだろう…
●2010年10月19日(火)●


14時20分に会社を出て、地下鉄で病院へ向かう。

会社から病院まで地下鉄で4駅7分、ドアtoドアで30分弱だ。

予約時刻10分前の14:50に妻と病院にて合流したが
診察室に呼ばれたのは15:30を回っていた。

昨日の夜に無理矢理入れてくださった予約なので
嫌な気持ちにはならない。

ホームページの“医師紹介”に掲載されている顔写真を見て
「かなり厳しそうな女医だな…」
と身構えていたが、会って話してみると丁寧で親切な医師であった。

まだ今のこの病院とは短い付き合いだが
全ての職員が親切で、アットホームをしてくださり
(今のところ)言うことなし!である。

それはそうと、初診の内容はこんな感じ。

1.抗がん剤による治療の前に受精卵の凍結が検討される理由の説明

2.受精卵凍結の他に「卵巣凍結」という方法もあるということ

我々夫婦は初めて聞くこの方法に
「そんなことが出来るのか!」と興味を持ったが
実例はまだ少ないとのこと。

3.治療にかかるコスト、メリット・デメリット

4.失敗の可能性
(採卵できるか否か、授精させられるか否か、胚移植ができるか否か…)

※男性不妊(精子無力症)で人工受精・顕微授精を受けた経緯あり
その分なおさら成功可能性は低い

かなり時間をかけて丁寧に説明をしてくださった。

「どうするか今この場で決めるのは難しいでしょうから
お二人で話し合って結論を出したら、また診察室に来てください」

医師の言葉に促され、病院内のレストランへ移動。

A4用紙1枚に

1.何もしない
2.受精卵凍結
3.卵巣凍結

のメリット・デメリットを書き出しながら頭の整理をする。

二人の気持ちは既に「受精卵凍結」に決まっていたが
後で後悔しない為の儀式みたいなものだ。

16時40分、今日の診察予定が全て終わった医師のもとに戻った。

「がん治療のスケジュール遅れや体への悪影響がない限り
最も多くの卵子を育てられる方法をもって採卵し、受精卵凍結を行いたい」

我々の意志を伝えた。

そうと決まれば、まずは血液検査。

この時点で時刻は16:47だったので
17:00ラストの採血室へ急いで行くよう指示を受ける。

このドタバタぶりが可笑しかったのか、妻が笑っていた。

わたしは仕事の予定があったので、ここで病院を出て会社へ。

妻は採血の後、再び診察室に戻り
触診やエコーによるチェック、
今夜から飲む薬の説明、
看護士のカウンセリングを受けたらしい。

この看護士がまた優しくて、かなり時間をかけて話を聞いてくれたとのこと。

明日から毎日のように家から80分かかる病院へ通うことになる。

通勤だと思って耐えてくれるかな。

車で送り迎え出来なくて申し訳ない。

あと、今日はレストランで頭の整理と医師への質問をまとめるとき
イライラ・カリカリしてしまって申し訳なかった。

がんを告知された日

抗がん剤治療を開始する前の“卵子凍結”を提案された。


昨夜までは「卵子凍結についても考えなきゃねぇ。」

などと会話するにとどまっていた。


が、しかし。

今日の夕方になってハッと気付いた。


「(当たり前だけど)採卵タイミングは月1回!

悠長なことをしていると、治療開始が1ヶ月遅れてしまうかも!」


慌てて病院に連絡し、半ば強引に

「これこれこういう事情なので先生から折り返し電話ください」

と依頼。


おそらく診察が全て終わった後、夜の7時頃、電話が来た。


会話をかいつまんで記すと


先生:「生理2日目から準備の為に薬を服用する必要がある。」

わたし:「えっ!生理2日目は明日です!」

先生:「では明日の15時に婦人科の予約を入れますけど、来れますか?」

わたし:「万難を排して行きます!」


というわけで、急遽、明日は夫婦で婦人科を受診する予定です。

業務上どうしても都合がつかなかったので、今日は妻一人で病院へ。



09:45 問診

10:00 核医学検査室にてRI注射

11:30 外来手術室にて検査

13:00 検査終了


このような流れだったらしい。


妻曰く「傷口ではなく、胸全体がものすごく痛かった」とのこと。



検査の傷口は思ったよりキレイに仕上がっているが、

色素が胸とわきの下を真っ青に染めているのが痛々しい。


腫れたり赤くなったりしたら電話するよう医師に言われているらしいが、

今のところ、そういった症状はなく一安心。


検査結果が出る28日まで、気が気でない。


転移がなければ良いが・・・