有刺鉄線の先 見つめるodd eye
もうその目に僕が映ることはなくて
朝焼けに奪われた 不対称の鏡
今まで見た中で一番美しくて
僕はただその場に立ち尽くした

「またいつか何処かで」

餞の言葉ならそれで十分で
泣いて別れを惜しむでもなく
「頑張れよ」なんて激励するでもなく
具体的な未来を口にするでもなく

僕は飲み込まれそうな朝焼けと対峙する横顔を ずっと見ていた

赤と橙のコントラスト 織り交ぜて映し出す“明日”
きっと君と僕は同じ景色の中で違う色を見ている

ちっとも寂しくなんかない空に僕は少しだけ嫉妬して

「いつの間にこんな処まで来たんだろう」

そう云う君が誇らしかった、あの日。