恋人と同じマンション(部屋は別々)に住んでいる俺
だがどの部屋が恋人の部屋なのかは把握していなかった

何気なく201号室に立ち寄り自分の部屋(301号室)の鍵を挿し込むと驚くことに鍵が開いた

中には誰か居るらしい
鍵を開けた際、物音を立ててしまったので住人に気付かれてしまったようだ
俺は見付からないように急いで自分の部屋に戻った

しかし部屋に戻るとこちらに向かって足音が近付いてくる
201号室の住人だと直感的に確信した

俺は焦って鍵を掛けチェーンをした

案の定足音は俺の部屋の前で止まり、ドンドンドンドン!とドアを叩かれた

俺は必死に息を殺してその場をやり過ごそうとした

幸いにも相手はそれ以上何かしてくる気配はなかったので思い切ってドアの真ん中の小さい穴からこっそり相手を確認すると…




なんとそこには包丁を握り締めた恋人が立っていた

俺は血の気が引いていくのを感じた

恋人は諦めて自分の部屋に帰って行った


俺は動揺してつい今はやめているタバコ(何故か部屋にあった)に手を出してしまった

吸っているときうっかり吸い殻をカーペットに落としてしまい、炎が燃え出した

焦った俺は急いで水を掛けたのだが、いくら水を掛けても炎は消えず、押入れの中にまで燃え広がった

もうこのまま逃げようかとも思ったが、マンションを全焼させる訳にはいかないと思い必死に水を掛け、なんとか部屋の火を消し止めた

しかし不思議なことに今度は外の駐車場にある自販機の裏の所が物凄い勢いでメラメラと燃えている

それを見てもう手遅れだと思ったが俺は火を消すために駐車場へ走った

その間にも火はかなりの範囲に燃え広がっていたが、幸いにも誰かが消防車を呼んでいて火は消し止められ、マンション全焼という最悪の事態は免れた



野次馬の群れを掻い潜り、俺は罪悪感に押し潰されそうになりながらあてもなく道を歩いた

石の階段を降りていると、なんとそこには仕事帰りの恋人が居た


俺「あれ…今日早番だったの?」

恋人「うん、休みなら言ってくれたら良かったのに。…つか火事凄いね」

俺「あのな…この火事…実は…」

恋人「…もしかして…お前…?」

俺「………」

恋人「あーあ…最低」


死んでしまいたくなった



そんな夢を見た
起きたとき、物凄い罪悪感に苛まれた