アンパンマンやウルトラマンをはじめ、所謂ヒーローが出てくる日本の子供向けアニメには「正義は勝つ」というコンセプトのもと勧善懲悪を謳うものばかりだ

だが果たしてこれは将来を見据えた子供の教育として本当に正しいと言えるのだろうか


世の中は綺麗事だけではやっていけないということは生きていれば嫌というほど思い知らされる

必ずしも正義は勝つとは限らないということは冤罪などを見ると明らかだ

我々は大きな権力を前に正義が屈する瞬間を生きていれば何度も目撃する
それは避けては通れないことなのだ

「正義は勝つ」と信じて疑わなければ、それを目の当たりにしたときの衝撃は計り知れないだろう


正義が脆くも崩れ去る瞬間を前に子供は今まで信じて来たものを疑い出す
大人や社会に不信の目を向ける
騙されたような気にさえなる

そうならないためにも時にはアンパンマンがバイキンマンにこてんぱんにやられる回があってもいいのではないだろうかと思うのだ


理想を謳うのは大いに結構であるが、現実と余りに乖離したものを恰も現実であるかのように見せるなら、それこそが「悪」であると声を大にして言いたい