「睡眠薬ってどれ位飲めば死ねるの」

彼女は僕に訊いた

「知らないよそんな事」

僕はまた何時もの冗談だろうと思い軽くあしらった

でも翌朝起きると彼女は死んでいた

睡眠薬

ではなく剃刀で手首を切って

床に大きな血の海が広がっていた

机の上には未開封の睡眠薬があった

もしあの時僕が適当に

「50錠位じゃない」

なんて答えていたら

彼女は助かっていたかも知れない

気付けなかった僕はそんな次元でのたらればを繰り返して

僕が彼女を殺したんだという事を思い知らされる

あの時答えてあげられなかった彼女の問い掛け

今から僕が身を以て教えてあげる

ごめん

今すぐ逝くから

気付けなかった僕を赦して呉れ