転院したら、薬代が3,000円も安くなった話(アリミデックス)
若い主治医が、ある日こう言った。
「本院に異動になりました」
私はすかさず、にこやかに返す。
「じゃあ、私も本院に通いますね♪」
すると、間髪入れず全力拒否。
「いや、本院はすでにパンパンなので…来ないでください」
……そんなにハッキリ言う?
それでも食い下がってみる。
「でも最後まで先生に診てほしいなあ」
すると今度は、さらっとこう返された。
「じゃあ、僕がバイトしてる近くの〇〇病院に転院してください」
「ま、今はホルモン療法だけだし、大学病院じゃなくてもいいか」
そう思って転院を決意。
そして3か月後。意気揚々と〇〇病院へ行くと——
その先生、バイト休みだった。代打の先生登場。
……話が違う。
大学病院に戻ろうと電話してみたら、
「ホルモン療法だけの方はお受けできません」
と、あっさり門前払い。
仕方なく〇〇病院に戻り、まあ薬だけだし、と診察を終えて薬局へ。
すると、驚きの事実。
同じアリミデックスなのに、薬代が3,000円も安い!
大学病院の近くの薬局では3か月分で8,000円だったのに、
ここでは5,000円。
え……なにこの価格差。
大学病院が絶対ってわけじゃないな、と静かに納得した一日だった。