元日の朝、五時に目が覚めた。
脚の痛みは、薬が少し効いてきたのか和らぎつつあるが、まだ鈍く疼く。
もはや自分の脚というより、痛みを抱えた付属品のように感じる。
今朝は、倦怠感も心なしか増している。
年末に年賀状を書かなかったのは初めてだ。
これまでは毎年欠かさず書いていたが、古いパソコンから住所録を移行していなかった上、その古いパソコンが動かなくなってしまったせいだ。
今日こそは何とか書きたいと思う。
しかし、年賀状に乳がんのことを書くつもりはない。そう思うと、果たして何のために書くのか——そんな問いが胸をかすめる。
2022年