半年ぶりのCTで心臓の周りの膜に水がたまっていると言われ、他の病院の循環器内科に検査に行くことになった。
病院にはしばらく行っていなかったが、CT検査の2週間前に、骨髄炎の痛みがひどくなり、薬をもらう目的で病院に行った。
その日、採血があった。問診だけのつもりだったので、想定外の採血に軽くショックを受けたが、結果としてその採血は重要な採血だった。
採血の後、待合室で待っていると、Z先生が心配そうに私のところに来て、「大丈夫ですか?気分は悪くないですか?」
「すぐに心電図と心エコーを受けてください。」
言われた検査を受け、待合で長く待った。
いつも長い。
私の番が来た。「CPKという筋肉に関係する数値がかなり高くなっているが、激しい運動などしていませんか?」
「いいえ、ラジオ体操、ストレッチ、ヨガを毎日軽くやっていますが、激しい運動は全くしていませんし、体力がなくてできないです。」
私は骨髄炎の痛みを抑える抗生剤だけが欲しいので、血液検査の結果をあまり気にしていなかったが、診察が終わる時に思い出し、「血液検査の結果を印刷して、いただけますか?」と言い検査結果をもらった。
血液検査のCPKの数値を見て、一瞬目が飛び出た。
「1,165」とな?
前回の令和4年7月末の数値は「228」
今回の五分の一くらいだが、それでも高い数値を示す「H」が付いている。
列の最初にある「基準値」には、「50~210」とある。
そして、過去の検査結果の中にはCPKが「106」と正常値の日もある。
「大丈夫か?私。」数字を見たとたんに、クラクラしてくるから不思議だ。
ネットで調べると女性の基準値は41~153とあった。
CPKが高値で考えられるのは、心筋炎、多発性筋炎、皮膚筋炎、筋ジストロフィー症、甲状腺機能低下症・・・とか色々ならんでいる。
確かに、首や肩などの筋肉の固さはどんどんひどくなっていて、自分の感覚としては、もう水分すら含んでいないような石のような固さに感じる。
そして、朝の首のつらさは前より増している。
なんだろうと調べていたある日、八代亜紀さんが亡くなった。
驚いた。
あんなに、元気で明るくてかわいらしくて魅力的で、万人に愛されていた方の突然の訃報。
八代亜紀さんの死因を調べているうちに、膠原病に行きつき、いくつかある膠原病を見ていると、私の症状に似ている点がいくつかあることに気付いた。
膠原病は一つの病名ではなく、いくつかの病気の集合体の名前で、これらは全身性自己免疫疾患と呼ばれ、免疫の暴走が原因で発症する病気らしい。
私もオプジーボの影響で最後に免疫の暴走が原因と思われる大変な急性腸炎になったのだが、その腸炎が治まってある日急に癌が見えなくなっていた。
去年の冬に、私は右手が動かなくなりCPKが高くなり倦怠感が強くなり、おそらくオプジーボの後遺症だろうと言われた。
また、冬になると、寒さで指先が人間の手と思えないくらい、指の第2関節から先が真っ白になるのだが、それは自分の体質で仕方がないことだと思っていた。
その現象は「レイノー現象」というもので、膠原病の中にもその写真が出ていた。
今年はまだ右手は動いているが、指先はしびれ始めている。これから去年のように動かなくなるのかもしれない。
今まで、体の不調は放射線治療の後遺症や年齢のせい(若くない)で我慢するしかないと思い込んでいたが、ちゃんと調べたら原因や治療法がわかるのかもしれない。
また、甲状腺機能低下症も結構、体調を悪くする要因に色々あげられている。
全く知らなかったし、知ろうともしなかった。
八代亜紀様、調べるきっかけをくださって、本当にありがとうございます。
改めてご冥福をお祈りいたします。
そして、話はもどるが、CTで心臓の周りの膜に水がたまっていることがわかり、前回同様すぐに心電図と心エコー検査をしたが、心臓に大きな問題はなさそうだった。
主治医が一番恐れているのは悪性腫瘍だという。
待合室で待っている間、スマホで「心臓の周りの膜に水かたまる」を検索してみる。
こうして簡単に調べることができて便利な世の中である。
でも、ちゃんと専門の病院で検査してみなければやっぱりわからない。
水がたまっていると言われ、胸が苦しい気もする。
明日、検査に行く。
途中書き忘れたが、骨髄炎の薬の処方箋をもらって薬局に行ったら、抗生剤の在庫が全くないので、近隣の薬局に在庫確認していますと言われた。何とかかき集めていただいてとても助かったが、「次回は無いかと思います。」と言われた。
薬不足が深刻な状況である。