昨日、病院に行った。
今、私が舌がんの診察してもらう病院は2つある。
一つは、大学病院で手術と化学放射線療法を行った病院。
もう一つは、再転移してオプジーボの治療を行った病院。(以下、O病院と言う。)
今日は、O病院の方。
経過観察中の左側頸部リンパ節再転移の様子(現在消えたまま)を診察してもらうのがメインで、待ち時間が長いのに、診察時間が秒で終わるような感じである。
私の診察時間は秒だが、他の患者さんの診察時間は長い。
時々、先生の「大丈夫だぁ~。」という声が聞こえてくる。
まさか中で、三連太鼓を叩いて「大丈夫だぁ~!ウェ!ウェ!ウェ!」と志村けんみたいなことをやっているのでは・・・?
おそらく、それに近い患者さんを励ます儀式をしているのだろう。
毎回、診察が終わるたび、「私の診察は意味があるのだろうか。」とモヤモヤしていたのだが・・・。
もう、モヤモヤなんてしないだろう!と思える変化がありました!
主治医の先生の横にいつも座っていた「ただいるだけの先生」(肩書は歯科医)が変わったのです!
かつての「ただいるだけの先生」は診察中は目立たなくて、座敷わらしか何かのように、主治医の横にいて気配を消していた。
目立つのは、会計をして領収書を見た時だ。
領収書が毎回2枚出て、1枚は腫瘍内科としてそれ相応の支払い金額で、もう1枚は歯科として220円の金額が記載されていた。明細を見ると点数は74点、3割負担だから220円というわけだ。
謎の220円。毎回、謎の220円の領収書を見て、「あの座敷わらし的先生への支払いか、まあいいや。」と思っていた。
その座敷わらし的先生が、大学病院でよく見かけていた若い先生に変わったのだ!(以下、その先生をZ先生と言う。)
最初、何も知らずに待合室で「だる~。」と待っていて、Z先生を見た瞬間、頭に💡✨マークが浮かんだ。
よく漫画にあるあれだ。
ひらめいた時とかに、頭に光るはだか電球が出るやつ。
以前から感じがいい良い先生と思っていた先生が、この病院に来た。きっと3月の異動で配属になったんだ!と私は悟った。
そして、診察が私の番になり、いつものように、秒で診察は終了した。
それから、処方する薬の説明のため部屋を移動して、Z先生の診察の補足が始まった。
驚いたのは、ちゃんと口の中を見たこと。
これまでの座っているだけの先生たちは口の中を見なかったのだ。
舌がんなのに~?
主治医の先生なんて、私のマスクの下の顔を見たことがない。
Z先生は丁寧に今の歯の状態や舌について説明をした。
歯が1本弱っている。放射線治療をしていなければ抜歯した方がいいと思われるのだが、抜歯するともっと悪くなる。自然に抜けるのを待つしかない。
自然に抜けるのを待つ理由は、放射線治療をした部分の歯を抜歯すると、そこに出来た穴ぼこがなかなかふさがらず、かえって痛みがひどくなるし、その部分からどんどん骨が悪くなり、大変なことになる。
自然に抜ける場合は、歯がグラグラしながら肉が少しずつ盛り上がるため、歯が抜けた時にはある程度肉で覆われている。
と、いうことなのだ。
納得!
あと、前回の診察の時に甲状腺機能低下症の薬「チラージン」を少なく処方していたが、体調はどうかと聞かれ、「自覚症状は特にありませんが、血液検査の結果で必要ならば、また処方してください。」と答えた。
家に帰って血液検査の結果をよく見ると、甲状腺機能の数値が前回は過去最低であった。
昨日の分は、まだ分からない。(多分分析がその日のうちにできないのだと思う。)
思い出すと、最近くらっとしたりだるかったりした。
これを書いている今もだるい。これは、甲状腺機能低下が原因だったかもしれない。
Z先生は甲状腺機能が低下するのは、放射線治療の後遺症と思われるが、オプジーボの後遺症でもその症状が出ることがある、とか、他の後遺症の話もしてくれた。
そして、最後に歯のレントゲンを撮って帰るように言われた。レントゲン検査で治療が可能な部分があれば、次回説明するといわれた。
もう、神~!
大丈夫だぁ~教より、本当の神だ~!
Z先生を見た瞬間、頭に光る「はだか電球」が浮かんだけど、「はだか電球」なんかじゃなく、シャンデリアだよ~!いや、今の時代だったら、LED電気か。
そして、昨日の領収書も2枚。1枚は220円。
220円でいいの?って感じです!
病院を出て、いつものように家の近くの薬局で処方された薬をもらう。
歯が万が一痛くなった時に備えて抗生剤。あとは、チラージン。
それから、初めてアズノール軟膏を処方された。これは、放射線治療の時、あごや首などに塗りまくっていた懐かしい軟膏だ。
今回は、舌を皮弁の方も切ってない方の舌もちょっと傷つけているので、試しに塗ってみようということになった。あと、腫れた歯ぐきに塗ってもいいということだった。
口の中に塗るのは、変な味がするけど、炎症部分を守れるなら、味なんて気にしない。
今まで、薬とは、「前回と同じの出しときますね。」と処方されるものだと思っていたが、患者の様子を見てその時に必要な薬を処方してもらい、ちゃんと診てもらったという気分になった。